随想タウンウオッチ(21) 不動産鑑定士横須賀博 カバンの中身は心の絆か
住宅新報 2015年9月15日 号 11面
私は今までに多くの相続事案をこなしてきた。遺言執行人に任ぜられたことも数多くあった。その基本は二次相続をも踏まえ、かつ家庭の円満を保持することである。
時を経て相続人から「故人を送った後の身の回りの整理に予想外の時間がかかる」との悩みを聞かされることが案外多い。思い出の写真や故人が生前、購入した衣服や書籍類等を処分することに戸惑いを感じるという。処分することによって、故人との間の『心の絆』が切り取られてしまうような気がするからだろう。それに、再び会うことができないという思いが懐かしさを呼び起こすからではないか。
話は変わるが、最近、会社へ通勤する電車の混雑が特に激しくなったように感じられる。大きなカバンやリュックを背負ったり、抱っこしている乗客が見受けられるが、これらが混雑に拍車をかけているように思えてならない。






















