随想タウンウオッチ 不動産鑑定士横須賀博 (12) ママさんの年齢と売り上げ
住宅新報 2015年7月7日 号 9面
銀座と言えば世界の銀座と言われるように、繁華性に富んでいる。そんな銀座の中にあっても、必ずしも繁華性にスライドした売り上げを得る店舗ばかりではない。
私が所有するビルにも、美貌と安らぎを売り物にしたスナック店が入居している。だが、これらの多くは契約時から、ほどほどの期間を経て代替りをしているが、中には相当な期間を経ても代替りせず営業を続けている店もある。契約期間の長い店舗はどうしても割安な賃料となってしまう。それはママさんが歳を重ねる度毎に売り上げが減少するからである。
残念ながら、高齢のママさんがお店のカウンターに立つのと、20代の若い女性のそれとでは陰に陽に売り上げに影響してくる。言葉を替えれば、代替りをしていない店舗の売り上げはママさんの年齢の増加に反比例してしまう。このために賃料もまた、売り上げの増減に縛られる。代替りのない店舗はそれなりに苦戦を強いられ、結果として賃料の滞納となり、やむなく入居時に預かった保証金と相殺して一時を凌ぐ結果となる。






















