地域マネジメント学会 「地域」論考 在り方と提言 16 千葉県いすみ市における体験居住
住宅新報 2013年7月23日 号 3面
連載: 「地域論考」
千葉県いすみ市において定住・二拠点居住を促進するための体験居住(トライアルステイ)調査を行った。この調査はいすみ市まちづくり協議会による取り組みとして、内閣官房地域活性化統合事務局の「地方の元気再生事業」(09年度)として進められた。二拠点居住というのは色々なケースが考えられる。田舎に家を構え仕事は都心というものや、田舎で大方の仕事をして時々都心に打ち合わせに行くというパターンもある。
いすみ市は東京から車で1.5時間程度、電車でも1.5から2時間程度である。東京からアクセスしやすい位置にありながら、海や里山など豊かな自然環境がある。一方、好景気時に多数分譲された別荘の利用率が下がり、地元民の住宅が空き家になったものと併せてこの地域の空き家問題となっている。
過疎化の進むいすみ市において定住・二拠点居住の推進は地域再生の方策の一つとして考えられた。その具体的な方法を模索するため空き家や利用率の低い別荘を利用した体験居住を実施した。まずは試しに住むことで地域の魅力を体験してもらおうという狙いである。その上で運営方法の確立と有効性の検証を行う実験的な試みであった。


























