マンションPBR 2013 ~10年間の駅別平均価格で比較する分譲マンションの資産価値~ Ⅲ 中部圏
連載: Kantei eye
準で、これは中部圏におけるマンションの価格相場が首都圏および近畿圏よりも安価で立地条件やスペックの僅かな違いなどが価格に反映され難いため、マンションPBRが高いエリアも一部に限られていることによるものである。反対に、中部圏ではどのエリアで分譲マンションを購入したり売却したりしても資産倍率に極端な差がつかないという点で、立地条件やエリアポテンシャルをシビアに検討しなくても良いという“メリット”があると考えることもできる。
路線図に示した通り、中部圏でも中心部にあたる名古屋市営地下鉄名城線とその周辺エリアを中心にマンションPBRが平均値0.86を上回る0.90以上となる駅(=緑と青で示した)が分布しており、掲出130駅のうちの28駅(シェア21.6%)がこれに該当するが、このうちマンションPBRが1.00以上なのはJR東海道本線「名古屋」(1.34)、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「南荒子」(1.22)、名古屋市営地下鉄名城線「西高蔵」(1.08)など4駅を数えるのみである。この10年間で分譲された中部圏の新築マンションの価格水準は、首都圏および近畿圏から見れば大きな振幅がなく安定推移しており、それらから発生した中古マンションの価格水準も相応に安定推移している。
新築マンションと中古マンションの価格がともに安定しているため、中部圏は価格の相場感が把握しやすい市場と見ることができる。ただし、名古屋市中心部で分譲された新築マンションには、立地条件などから総合的に判断すると割安なエリアが限定的に形成されていると考えられる。
























