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スタンダード会員限定入社式・社長訓示 若い力に寄せる期待大

住宅新報 2011年4月5日 号 8面

総合

仕事に誇りを 岩沙弘道・三井不動産社長

 今般の一連の災害と事故、そしてそれに伴う電力供給不足という不測の事態が、景気回復の兆しが見え始めていた日本経済に与える影響は甚大だ。しかし、私たちはただ悲嘆にくれるのではなく、これらを前途ある未来を切り開くための試練と受け止め、ポジティブな議論を活性化させていくことが、きわめて重要だと思う。政府が描いた「新成長戦略」にあるように、私は「東京をはじめとする大都市の国際競争力を高めることが、国の成長に直結する」と考えている。今後、私たち不動産業界の本業である「街づくり」や「住宅」は、国の成長にとって大変重要な役割を担う。私たちは、この仕事に誇りを持つとともに、社会的な責任の重さを自覚し、積極的に試練に挑むことが求められる。業務遂行にあたっては、三井不動産グループのステートメントである「都市に豊かさと潤いを」、そして環境ビジョン「& EARTH」(アンド・アース)」の意味合いをしっかりと理解して取り組んでもらいたい。街づくりの推進と魅力的で豊かなすまいとくらしの実現が我々の使命と心得、高い環境意識を持って、日本の社会・経済の発展に貢献していく志を持ってほしい。

若い力で乗り越えよう 杉山博孝・三菱地所社長

 激動の最中の入社となるが、若い力で困難を乗り越え、当社グループを発展させて欲しい。当社には、時代が移り変わっても「守るべき」我々の原点、三菱三綱領(所期奉公・処事公明・立業貿易)がある。現代風にいえば、それぞれpublic・fair・global。公明正大にグローバルな視点で社会に貢献するという意識をもつことだ。当社はコーポレートブランド「人を、想う力。街を、想う力。」を掲げている。震災対応の中でも、その「想い」は存分に発揮されているが、具体的には以下の3つを意識しチャレンジを続けて欲しい。(1)インテグリティ、コンプライアンス=社会やお客様に対し誠実な行動を心掛け、一層の信頼を得られるよう努力すること(2)アズワンチーム=一人の力には限界がある。皆の力を結集し三菱地所グループ全体を盛り上げていって欲しい(3)グローバル=海外へ進出する外なるグローバル化と日本・東京に海外から人や資金を呼び込む内なるグローバル化がある。語学だけではなく、多様な価値観を受容し、理解できる真なるグローバル力を高めて欲しい。

厳しさをチャンスに 小野寺研一・住友不動産社長

 現在、当社グループは、「増収増益路線への復帰」と「過去最高益の更新」を目標に掲げた第五次中期経営計画の達成に全社一丸となって取り組んでいるが、大地震と原発事故という未曾有の事態となり、予断を許さない経済情勢になった。しかし、「順風満帆な好景気の時代より、苦しい時代の体験の方がいざという時には生きる」。皆さんは、このような厳しい時代にスタートを切ることを逆にチャンスととらえ、明るく、前向きな姿勢で何事にも取り組んでいただきたい。当社グループの一員として、「快活な気風と率直な提言」「高い目標をもって現状改革」「新しい発想で新分野の開拓」の3つのモットーをよく肝に銘じて行動してもらいたい。

先を見すえた仕事を 鈴木弘久・野村不動産社長

 これからの社会人生活にあたり、今日の気持ちを忘れずに、志を高く持ち、目線を遠くにすえて取り組んで欲しい。どうしたら自分らしさを発揮できるかと考えながら行動し、組織の中で存在感を高めていってもらいたい。ディベロッパーの仕事においては、過去を分析して未来を占うのではなく、未来、すなわち明日の姿がどうあるべきかを考え、それに向かって今何をしなければならないかを考えるというアプローチが重要だ。この未曽有の事態を前にして、私たちがなすべきことは一人ひとりが不動産業としての職務を全うし、ひるまず前に進むことだ。地道ではあるが懸命に、勇気と自信を持って進んでいこう。

未曽有の国難に怯むな 畑中誠・東京建物社長

 皆さんのような若さあふれる新人が入社し、共に立ち向かってもらえることは大変心強い限りである。この未曽有の国難に対し、怯むことなく挑戦し続け、共に「新たなステージへの飛躍」を実現していくことを大いに期待する。また、「お客様第一」の精神に立脚し、「顧客視点での事業展開」に真摯に対応していくことで、当社の企業理念「信頼を未来へ」を体現する担い手となってもらいたい。そして、自分の可能性を伸ばす大きなチャンスを生かすためにも次の4点(1)初心忘るべからず(2)謙虚な気持ちで何事も基本に忠実に学ぶ(3)出会いを大切に(4)心身の健康管理を怠らない--を励行してほしい。

強い仲間意識を 山口陽・大京社長

 グループの経営理念は、「あらゆるライフステージに応える住まいとサービスを提供し、『住文化』の未来を創造していく」だ。そのためには自己満足に陥らず、常にお客さまの視点に立ち、お客さまから選ばれる最適な商品・サービスを創造し、提供していかなくてはならない。これを実現するには、部署や会社の枠を超えた「グループ連携」が重要。強い仲間意識、グループ意識を持ち、同じ会社の一員だという気持ちで、切磋琢磨しながら成長していただきたい。少子高齢化による人口減少社会の到来や地球温暖化など、企業を取り巻く環境は大変な勢いで変わってきている。このような変化を、私たちは新たなビジネスチャンスととらえ、次の成長に向けたイノベーションを起こしていかなければならない。ぜひ皆さんには、若さと新しい発想力にあふれる「イノベーター」になってもらいたい。

復興の一助となる気概を 吉田卓郎・日本土地建物社長

 今回の「東北地方太平洋沖地震」は、災害に強い街づくりやオフィスビルの省エネ対策について、より深く、しかもポジティブで自由な発想をめぐらす必要性を再認識するきっかけとなった。不動産業は、人が安心して働く、或いは暮らすための「オフィス」や「住まい」を担う重要産業。綜合不動産会社の果たす社会的役割は、益々大きくなっていく。「チーム日土地」は、逆境の中でもイノベーションに果敢に挑戦する「逞しさ」と熱い心を持つ軍団。新たにチームの一員となられる皆さんは、高い志を持ち、常に前向きな姿勢で、街づくりの分野において日本の復興の一助となるような気概をもって仕事に全力投球してほしい。

国際競争力向上で貢献 森稔・森ビル社長

 復興には一定の時間を要することは確かだが、その先には積年の雲が取り払われ、必ずや日本は若々しく再生する。都市づくりのパラダイムが大きく転換し、その重要性がますます高まるなか、この緊急事態下だからこそ森ビルの使命である安全で魅力溢れる街づくりに邁進する。一瞬たりとも時間を無駄にせず、プロジェクトの魅力を高める努力を重ね、未来都市としての夢を盛り込みながら、東京の国際競争力を高めることが、被災地、そして日本復興に向けて我々ができる最大の貢献だ。激烈な競争を勝ち抜いてきた精鋭の諸君にも、大いに勉強し、一日も早くこの戦線に加わり、ともに挑戦してもらいたい。

中核を担う意識を 森章・森トラストグループ代表

 震災で都市自体が抱える二次災害・三次災害を想定したリスクマネジメントシステムの弱さ、効率を追求しすぎたビジネスモデルの問題点も浮き彫りになってきた。日本は高い技術力を持っているが、全体を統合し構築するシステム作りが苦手だ。社会システム全体を再構築する良い機会として取り組む必要がある。明治維新で新時代を創った志士達も皆若かったように、入社された皆さんもスタートから会社の中核を担う意識で臨んでほしい。当社は都市に係る多様な事業を展開している。この環境を活かし、同期と連携し、自発的に意見を持ち、周囲に積極的に働きかけ、考えを深め行動に繋げてほしい。

「いいものづくり」を 大栗育夫・長谷工コーポレーション社長

 このたびの震災の被害は甚大で、マンション・不動産市況も先が読めない状況にある。しかし、発想を転換すれば『厳しさは成長の好機』とも考えられる。臆することなく、夢と希望をもって、前向きに明るく社会人としてのスタートを切ってもらいたい。長谷工グループは「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する」を企業理念として行動していく。長谷工コーポレーションの営業・技術・管理の各部門とグループ各社が連携を強め、情報を共有し、求心力を高めて総合力を発揮していくことが大切。そして、その源泉となるのは人だ。人が働いて、汗を流して初めて「いいものづくり」ができ、「いいサービス」が提供できる。一人ひとりが確実にその責任を果たしながら、お互いに協力し合って成果を出していく、それが「長谷工のものづくり」だ。

安全な住まい提供が使命 阿部俊則・積水ハウス社長

 今回の東北関東大震災はとてつもない規模の災害となり、被災地では大変厳しい状況が続いている。これから、復旧工事、地域の復興工事が始まる。国の事業である仮設住宅建設も2000戸を担当する。安全で安心、快適な住まいが1日も早く欲しい、というお客様の期待に応えることが、私たちの貴い社会的責任であり、使命だ。持ち場に赴任して、先輩達のオーナー様第1の行動を目に焼き付け、日本の再生、復興に参加していただきたい。前向きに考えれば、知恵と工夫が生まれる。かいた汗は必ず報われる。健康に留意して、先輩の指導を素直に聞いて、必死に勉強し、若さでぶつかっていってもらいたい。

何事にも積極果敢に 大野直竹・大和ハウス工業社長

 東北地方太平洋沖地震の被災地では、未だ復興の芽は見えず、現地の役職員全員が一生懸命目の前の現実と戦っている。この未曾有の状況下で入社した皆さんも一員として、この厳しい難局を切り拓き、何事にも積極果敢にチャレンジして欲しい。失敗を恐れず、自分を突き動かす「夢」を持って、何事にも臨んでもらいたい。これから経験するだろう様々な厳しさを『バネ』として仕事に取り組み、自分を磨いて欲しい。同期同士、お互いに助け合い、激励し合いながら、仕事に取り組んでいこう。私も本日から社長に就任した。ともに新たな一歩を踏み出して一緒に頑張ろう。

日本の発展を牽引 竹中宣雄・ミサワホーム社長

 先月発生した東日本大地震は、非常に多くの被害を出した。私も被災地に入り、残酷な光景を見た。改めて住宅の大切さ、命を守る住宅を供給する責務を痛感した。この度の震災は、命や家族の大切さ、思いやりなど、日本人が忘れかけていたことを思い出させると共に、エネルギーの問題など大きな課題を投げかけている。今の状況や想いを忘れずに、日本の発展を牽引してもらいたい。また、2つのことを伝えたい。1つは「時は命」。命とは自分が自由に使える時間であり、何かを行うことは命を削っていること。有効な時間の使い方、社会に貢献できる時間の使い方を心掛けてほしい。2つ目は「コンプライアンス遵守」。信頼を一度失うと、それを取り戻すのは並大抵のことではない。

「至誠一貫」の気持ちを 市川晃・住友林業社長

 320年前に、別子銅山の山林部門として木材調達を担ったことが住友林業の始まりだ。先達の歴史を心に刻み、一緒に新たな成長のページを加えていきたい。一人ひとりが、日々の業務に対して情熱と使命感を持って取り組んだことに対してのお客様の評価が利益という形になって現れる。その利益を糧に、更に大きな事業に取り組むことが、企業の発展と豊かな社会の実現、そして持続可能な地球環境の保全につながる。自分たちの仕事に誇りを抱き、これからの業務に全力投球してほしい。「至誠一貫」という言葉を贈りたい。何事も真心を持って対応すれば解決できない問題はないという意味だ。本当に強い心とは、謙虚でひたむきな心。改善を重ねながら、成功するまで、何度も目標に向かってチャレンジを続けよう。

「第二の創業」期を共に 生江隆之・三井ホーム社長

 先般の地震では多くの人が被災された。グループ社員全員が復興に向けて日々奮闘している。創業期以来掲げているお客様志向と社会貢献の気持ちを常に忘れず社員一人ひとりが行動することが今ほど求められているときはない。

 年初来「第二の創業」期と位置づけ、歴史を大切にしながらもチャレンジングな取り組みをしようと全社員に呼びかけた。そして新年度のスタートに当たり「暮らし継がれる よろこびを未来へ」というステートメントとして表すことにした。我社には自由闊達な企業文化がある。ぜひ「第二の創業」期に当たり、これからの三井ホームの新しい文化をつくっていただきたい。

自ら考え、責任果たす人に 根岸修史・積水化学工業社長

 今年からグループ合同で入社式を行うことにした。グループの大きさを実感し、ビジョンを共有してもらうため。また、グループの一員としての誇りと自覚を持ち、そして同期の仲間が大勢いることを知ってほしいからだ。仕事を通して自分を鍛え、人間として成長してもらいたい。そのため(1)「我慢する」まずは与えられた仕事に全力で取り組むこと(2)「自分の考えを持つ」受け持っている仕事の全体像をつかみ自分なりに工夫する(3)「貧乏くじを引く」プレッシャーを感じることにあえて挑戦する--3点をアドバイスしたい。我々が必要とする人材は自ら考え、責任を果たす人、自分が主役であるという気概を持って行動する人だ。グループとしての矜持を持って行動し、力を合わせて未来を切り開いていこう。

モノづくりの原点に 森岡仙太・トヨタホーム社長

 昨年10月にトヨタ自動車の住宅事業部門を統合し、新生トヨタホームとしてスタートした。皆さんは、この新生トヨタホームの第一期生となる。共にたくましく成長していくことを期待している。住宅業界は一段と厳しい状況が続くものと予想される。こうした中で、最優先でやらなければならないことは、トヨタのモノづくりの原点に回帰することだ。「お客様第一」「品質第一」「現地現物」という基本を実践していくことにほかならない。

 また、次の3つを日頃から心がけてほしい。1つ目は「常にチャレンジ精神を持って、仕事に取り組んでほしい」こと。2つ目は、「コミュニケーションを大切にする」。3つ目は、「周りの方への感謝の気持ちを忘れない」ことだ。

社会貢献を忘れずに 藤井康照・パナホーム社長

 昨年4月の着任以降、「勇気、愛、連帯」の社風があると感じている。

 困難に直面しても頑張る社員、常に優しい気持ちをもってお施主様に寄り添う仕事、社員同士で助け合う絆など、皆さんにも改めて感じてもらい、新しい先輩、お客様、取引先との出会いの中で、毎日わくわくして仕事ができるよう期待している。

 皆さんに望むことは次の3つだ。まず、会社として大切なことは『社会貢献』ということ。次に『お客さま第一の実践』。最後は、社会人として『一隅を照らす』ということ。与えられた仕事は、どのような仕事であっても一生懸命やり、周囲に影響を与える存在になってほしい。厳しい就職戦線に勝ち残った自信を心のバネにして、頑張ってもらいたい。

とことんやり抜く気迫を 竹井英久・三井不動産販売社長

 振り返ると、当社の歴史はチャレンジの歴史だった。これを支えたのは大きく2つの要因があった。1つは「お客様からの信頼」。ふたつ目は「社員のやる気」。当社は人を大切にする、暖かみのある社風だが、やると決めた目標に向かって、困難があってもやり遂げる力がある。我々は販売力を会社の存在基盤においているので、皆さんもとことんやり抜く気迫を勉強してほしい。1人ひとりがどの事業分野、どの職種においても、早くその分野の「プロフェッショナル」と呼ばれる社員になれるように、フレッシュな気持ちを忘れずに努力してもらいたい。

「報・連・相」を徹底せよ 大橋正義・住友不動産販売社長

 心がけて欲しいことは3つ。第一は「報・連・相を徹底せよ」。各職場の円滑なコミュニケーションと情報の共有は大変重要だ。

 第二は「一体感を持って仕事に取り組む」。センター一丸、部一丸、全社一丸、当社の強みはここにある。

 第三は「スピード」。「確実に早く」をモットーに、与えられた業務における自己研鑽に励んでほしい。当社はモノを作る会社ではないので、皆さん自身が商品だ。他社より優れた人材をいかに多く擁しているかが会社の強みになる。何でも遠慮しないで上司に、先輩にどんどん質問してほしい。そして、早期に「当社を支える人材」になってもらいたい。

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