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プレミアム会員限定ニュースが分かる! Q&A 国交省が「大規模住宅団地」の意識調査 愛着強いが課題は山積

住宅新報 2026年7月21日 号 12面

連載: ニュースが分かる!Q&A

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ニュースが分かる! Q&A 国交省が「大規模住宅団地」の意識調査 愛着強いが課題は山積

 夫 この町も人が減ってきたなあ。特に、子供を見かけることが少なくなったよ。

 妻 本当にね。若い世代が離れて、新しい人はなかなか入ってこないから、だんだん活気が失せてきているのよ。

 夫 住み心地はとても良いのになあ。人口減少や少子化は全国的な傾向だけれど、この町は特にその進行が速いみたいだ。

 妻 郊外型の大規模住宅地は、全国的に厳しい状況だそうね。でも、現状の課題と対策を考えるなら、国土交通省が7月10日に公表した「26年版土地白書」が参考になると思うわよ。特に、今年実施した「大規模な住宅団地に居住する住民に対する意識調査」は、まさにこの町のような住宅地について調べているの。

 夫 この場合の「住宅団地」は、集合住宅型の団地ではなくて「住宅地」という意味で良いのかな。

 妻 そうね。定義を要約すると、1960年代半ば以降に開発された、いわゆる「ニュータウン」が主な調査対象と思って良さそうよ。対象者の住宅形態は約3分の2が戸建て、約3分の1が共同住宅で、全体の8割が持ち家ということだし。

 夫 典型的なファミリー向け住宅地のイメージだな。

 妻 でも、居住者の家族類型は「夫婦のみ」が最多で39.3%、「ひとり暮らし」は14.3%で、2人以下の世帯が半分以上なの。イメージに近い「子と同居」は27.5%に過ぎないわ。「親と同居」は14.0%で、3世代同居の割合はわずかね。

 夫 それは、子供の姿が少なくなるわけだ。僕らがこの町に引っ越してきた頃は、大半の家庭に中学生以下の子供がいたはずだから。

 妻 その子供たちが成長して巣立った後、帰ってくることが少ないのかもね。

 夫 そんなに魅力がないのかなあ。良いところだと思うんだが。

 妻 同感よ。調査でも、「居住する住宅団地への愛着度」は、「とても愛着を感じている」が20.6%、「まあまあ愛着を感じている」が63.7%で合計8割を超えるわ。「今後の居住意向」も「住み続けたい」が43.9%、「当分は住み続けるつもり」が41.0%だから、大半の人が私たちと同じように、地域に愛着を持って住み続けるはずよ。でも、それは住み慣れた住人の視点かもね。

 夫 どういう意味だい?

 妻 「愛着はある」けれど、同時に地域の課題もたくさん指摘されているの。多いのは「空き家が増加している」と「若年世代・子育て世帯が少ない」。続いて、「日常生活において必要な店舗・施設等が近所にない」と「住宅の老朽化や景観の悪化が進んでいる」も多いし、「地域のインフラが不足・老朽化している」「医療・介護・福祉サービスが受けにくい」の割合も無視できないわ。

 夫 ほとんどが、人口減の結果であると同時に原因にもなっている、と言えそうな課題だな。我々はもう受け入れているが、若い世代にとっての魅力は低下していて、住民が減るから生活に必要な施設や機能も維持されなくなっていく……という負のスパイラルか。言われてみれば、この町もまさにそういう状況だ。

 妻 「課題の発生要因」についての調査からも、その構図は読み取れるわ。ちなみに、細かい回答割合は三大都市圏とその他地域で多少違うけれど、全体的な傾向はほぼ同じ。その中でも、その他地域では「公共交通機関・道路等の交通インフラが不足」という要因を挙げる声が多いことは目立つわね。

 夫 しかし逆に言えば、課題とその要因が絞れているのだから、解決策も講じられるのではないかな。現実的には難しいことも多いだろうが。

 妻 この調査も、行政が対策を考えるための材料という意味合いが大きいんでしょうね。今回の土地白書では、特に課題になっている「空き家・空き地」を上手に利活用している官民の参考事例も色々と紹介しているもの。

 夫 負のスパイラルを甘受せず、できることからコツコツと、ということだな。僕らも、やはり出ていった娘を呼び戻す努力をすべきかな。

 妻 先週断られたばかりじゃないの。第1志望の大学に合格したんだから、約束通り一人暮らしさせてやりなさいよ。男親って皆こうなのかしら……そんな調査があったら、それも見てみたいわね。

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