ひと 社内コミュニティー創造 NTTファシリティーズワークプレイスソリューション部門長 木村佐知子さん
住宅新報 2026年7月21日 号 2面
連載: ひと

自社オフィスの大規模リニューアル工事を実施してから約1年。4カ所に分散していた事業所を集約した上で、固定席からフリーアドレスへ移行し、新たに共創スペースを設けるなど一大プロジェクトの責任者を務めた。
「顧客に自社オフィスを紹介する社員が増えた。オフィスに愛着を持ってくれている様子を目にすることが何より嬉しい」と話す。
近年はフリーアドレスや社員同士の交流スペースの採用などオフィスのリニューアルが盛んだが、「新しいオフィスのあり方を考えるに当たり、『なぜオフィスに出社するのか』という問いからスタートした」という。社内の業務3000項目を分類したところ、3分の1がオフィスで行う、つまり集まって行うことに価値があることが判明した。
このような様々なデータや社員の意見をもとに空間設計が完了。実際に新オフィスが動き出すと明確な変化が表われたという。
「何より大きかったのがコミュニケーションの変化。例えばガラス張りで中が見えるミーティングルームでは、通りかかった他部署の社員が議論に加わる姿も見かけるようになった。従来のような壁の会議室ではありえなかった光景だ。社内コミュニティーが自然に生まれている」
今後は「こうした貴重な体験を生かし、働き方と働く場の両方からアプローチすることで、より良いオフィスを創る活動が全国的なプロジェクトに育っていく――それを実現したい」と意欲を示す。
07年入社。専門は建築意匠設計。一級建築士。兵庫県立大学でデータサイエンスの非常勤講師も務め、建築や街づくりにおけるデータ活用を学生に教えている。
趣味はサッカー観戦。スタジアムやアリーナマニア。「非日常な空間で多くの人が一つのものに熱中する、特別な空間が興味深い」。
(井川弘子)


























