60歳からの住宅ローン【リ・バース60】累計申請件数1万件突破

様々な不動産情報が盛り沢山!

プレミアム会員限定古民家宿の物語 日本全国リノベーション 141 跳びしまBASE (上) 建築士が出会った島の空き家が宿に

住宅新報 2026年7月14日 号 11面

連載: 古民家宿の物語 日本全国リノベーション

総合
  • 古民家宿の物語 日本全国リノベーション 141 跳びしまBASE (上) 建築士が出会った島の空き家が宿に

    1 / 2

  • 古民家宿の物語 日本全国リノベーション 141 跳びしまBASE (上) 建築士が出会った島の空き家が宿に

    2 / 2

人生を変える出会い

 宿の近くには、石積みの段々畑に柑橘畑が広がり、穏やかな瀬戸内海を見下ろす風景が続く。車で数分の場所には、江戸から明治にかけて潮待ち港として栄えた御手洗地区があり、歴史的な町並みが今も残されている。

 宿を運営するのは、広島市内の設計事務所に勤務する建築士の柳澤麻里さん。もともと宿泊業を志していたわけではない。建築の仕事に携わる一方で、以前から古民家再生にも強い関心を持っていた。そんな柳澤さんの人生を大きく変えることになったのが、大崎下島に残されていた一軒の空き家との出会いだった。

初めて訪ねた島に感動

 20年のコロナ禍の影響が広がるなか、大崎下島に実家を持つ歯科医師から相談を受けた。その歯科医師は腰を悪くし、長年続けてきた歯科医院の閉鎖を決断。広島市内の自宅リフォームを依頼していた縁もあり、「島の実家を手放したい」と声が掛かった。

 設計事務所では不動産事業も行っていたため、まずは購入希望者を探した。しかし離島という立地もあり、なかなか買い手は見つからない。そんな様子を見ていた柳澤さんは思い切った決断をする。

 「それなら、自分で買おう」

 買い手が見つからないまま傷んでいく建物を前に、自ら再生に挑戦することを決意したのだ。そして初めて大崎下島をじっくり訪れた時、その決意は更に強くなる。

 とびしま海道を車で走り、大長の集落へ入る。広島県内に住みながらも、これほど美しい島の風景があることを知らなかったという。

地域課題に貢献したい

 その後、起業支援コミュニティーにも参加。柑橘産業で栄えていたピーク時には、地域に1万人近い人がいて、1学年7クラスあったという小学校が、今は廃校だ。過疎化が進んでいて、地域課題や関係人口という考え方に触れるなかで、自身の古民家再生も単なる趣味ではなく、島と外の人をつなぐ拠点になるのではないかと考えるようになった。

 瀬戸内の島巡りを楽しむ旅行者が立ち寄り、島の魅力を体感できる場をつくりたい。柳澤さんの挑戦が動き始めたのである。

宿=跳びしまBASE

住所=広島県呉市豊町大長

ウリ=瀬戸内海のかつての暮らしを体験でき、島巡りの拠点におすすめ

求む!買取物件 価値ある中古不動産の売買はムゲンエステート住宅新報別冊 不動産テック.BIZ Vol.14 最新号発行 不動産×ITの最新トレンドをお届け会員会社(賛助会員を含む)のプレスリリースを一元的に集約・掲載する情報発信サイト マンション管理プレスリリースセンター

関連サービス