ひと 住まいへの思いを形にする 住宅購入を支えるスタイルポート経営管理グループ 人事・広報 田中佑佳さん
住宅新報 2026年7月7日 号 2面
連載: ひと

今も不意に流れる涙は、何を意味するのか。式典の号令で、全員の動きがぴたりとそろった。練習ではできなかった一人の生徒も、その日、初めてその輪の中にいた。瞬間、思わず涙がこぼれた。忘れられない光景にある。民間企業に勤める前、中学校教師として子どもたちと向き合い、「自身も成長を重ねていた」。
いつかは東京に。思い、あこがれた。故郷・福岡の教員生活3年間は短くとも充実していた。その濃厚な日々に逆に追われ、「余裕がなくなり始めた」。もっと、「自分の可能性をほかの世界にも広げたい」という気持ちとのせめぎ合い。大きな決断を胸に、民間企業での活躍に歩み始めた。
個性が響き合う組織の姿は、ピアノや吹き続けてきたフルートなど、異なる楽器が調和し、シンフォニーを奏でる光景と重なる。人と出会い、組織の魅力を伝える。人材採用と広報の現在の仕事にも、その思いが息づく。自社提供の『ROOV』もまた、住まいへの思いを家族が共有し、未来を描くためのコミュニケーションツールだと考える。
新築分譲マンションの室内外や周辺環境を独自の3D(3次元)デジタル画像技術で高精度に再現。「購入後の〝こんなはずじゃなかった〟を減らせる。新たな暮らしの姿を具体的にイメージできる」点が導入するディベロッパーに評価されている。住宅購入検討者との最初の接点となるだけに、「第一印象がその後の体験を左右する」のは、人材採用や広報にも重なる。
自社では今後、海外事業の展開も加速させる。そのためなのだろうか。最近は〝和〟への関心が高まる。有名作家の個展に足を運びつつ、お皿集めにも興味が広がった。和食器に映える料理を思い描くが、「本格的な料理の腕磨きはこれからです」と照れ笑い。新たな挑戦を楽しむ姿勢は、今も変わらない。(坂元浩二)


























