社団化30周年でAI時代も変わらぬ使命強調 大阪鑑定士協
住宅新報 2026年6月16日 号 9面

大阪府不動産鑑定士協会(松永明会長=写真)は6月3日、大阪市内のホテルで定時総会を開催、総会後に社団化30周年記念懇親会を開いた。会員や来賓らが出席し、30年の歩みを振り返ると共に、不動産鑑定士の社会的役割や今後の展望について認識を共有した。懇親会では、同協会の30年の歩みをまとめた記念動画を上映。歴代会長からのメッセージも紹介され、1995年の社団法人化から2014年の公益社団法人移行を経て現在に至るまでの活動の軌跡を振り返った。
松永会長は、「歴代役員や会員、関係各位の支援によって30周年を迎えることができた」と謝意を表明。バブル崩壊後の金融危機や不動産証券化、リーマン・ショック、コロナ禍などを経て業界を取り巻く環境が大きく変化してきたと振り返り、「AI時代を迎える中でも不動産の適正な価値を社会に示すという不動産鑑定士の使命は変わらない」と強調した。
来賓を代表して日本不動産鑑定士協会連合会の吉村真行会長は、社団化30周年に祝意を表したうえで、処遇改善や担い手確保の重要性を指摘。今年4月に公的評価業務に関する報酬引き上げが実現したことに触れ、「不動産鑑定士の社会的地位向上と業界の発展に取り組む」と述べた。
また、近畿不動産鑑定士協会連合会の光岡正史会長は、大阪の発展を支えてきた歴史に言及しながら、近年の不動産価格高騰に触れ、「若い世代が安心して暮らし、家庭を築ける持続可能な社会づくりが重要」と指摘。不動産鑑定士は地価や資産価値に関する情報を通じて社会基盤を支える役割を担っており、今後も地域社会の発展に貢献していくべきとの考えを示した。
行政関係者や関連団体、大学関係者らも出席。社団化30周年の節目を祝い、不動産鑑定士への期待と業界の更なる発展に向けて交流を深めた。






















