ひと 居住者体験がカギに 三菱地所グループの新会社ホームタクト代表取締役COO 橘 嘉宏さん
住宅新報 2026年4月14日 号 2面
連載: ひと

住宅事業グループの新規事業として8年ほど前から推進してきた総合スマートホームサービス事業「ホームタクト」。更なる成長を目指して4月1日、新会社がスタートした(4面に関連)。同サービスの発案者であり、新会社では共同代表の一人としてかじを取る。
4月8日に開いた記者発表会では、「築年数が経過するにつれ物件の価値が下がっていくという不動産業界の常識を、テクノロジーの力で転換できると確信している」と力を込めた。
「ホームタクト」はスマートロックやエアコン、照明など様々な設備・家電を1つのアプリで操作できる。「行ってきます」と、ひと声掛ければエアコンや照明の電源がオフになり、掃除ロボットが動き出す。帰宅前に最寄り駅で「ただいま」のシーン設定をしておけば照明やエアコンが作動し、家に着くと快適な部屋と温かい風呂が待っている。
「大切なのは居住者目線。暮らしの質が変わる。居住者の体験を向上させることで物件の価値が上がるというサイクルを実現させたい。居住者体験がこれからの物件価値向上のカギだ。ハードとソフトの両面で物件を支え、新しい生活インフラになることを目指す」
構想から10年近く。「ようやく会社という形に結実できたのは感慨深い」とも。
「アイデアを持って社外に飛び出すのではなくイントレプレナー(社内起業家)として生かす道があることも知ってほしい」と語る。
代々自営業の家で育った。新規事業に携わる機会に恵まれたのはそういったバックグラウンドも関係していたのか。
ニーズを掘り起こし、誰よりも先に実行しなければ商売にならない。サラリーマンであってもそういうマインドは持ち続けている。「自分にしかできないことや誰よりも先に取り組むこと、しつこくやり続けることにこだわっている」
(井川弘子)


























