紛争等の背景と対応学ぶ 東急リバブル橋本顧問が講演 適取機構
住宅新報 2026年3月31日 号 3面
不動産適正取引推進機構は3月19日、「なぜ紛争・クレームは起きるのか ~業者側の理由と背景、顧客の心理・要望など~」と題した第128回講演会を都内の会場で開催した。講師は、東急リバブル顧問で橋本不動産コンプライアンス研究所代表の橋本明浩氏が務めた。
橋本氏は1988年、設立と同時に同社「顧客サービスセンター」へ配属され、顧客相談や法務・訴訟等の分野に長く携わってきた、不動産取引紛争・クレームの専門家。同センター設立当時の社会環境について、「異常な地価上昇から下落基調に転じた時期で、不動産事業者による〝土地ころがし〟が下火になると共に、クレームや紛争が全国で多発した」と振り返る。
紛争多発の背景には、不動産価格の下落で実需層が不安やネガティブ感情を宅建業者に向けたという事情に加え、それまでの好況から企業は法令順守よりも業績偏重に傾き、未熟な事業者や営業担当者もまん延していたという実態があった。当時の法令違反やトラブルの態様は、重要事項説明書における調査不足やミス、反社会勢力の介在、「担当者ボーナス(タンボ)」受領、ローン詐欺の見逃しなど多岐にわたる。しかし橋本氏は、「現在の不動産取引紛争とおおむね共通しており、40年近く経ってもトラブルの本質が変わらないことに驚く」と語る。























