物流不動産ビジネスと新しい人〝財〟戦略 「人」が生きる営業改革 イーソーコ総合研究所 代表取締役 出村亜希子 第9回 時間貸しの副次的効果
住宅新報 2025年12月16日 号 3面

倉庫物件には、以前から短期貸しの相談が多くありました。使用期間が数日、数カ月といった短期案件。利用の用途は、各種撮影からイベント、大きな模型の組み立てなど多岐にわたり、珍しいものでは結婚式やファッションショーで利用されたこともあります。利用者は、空間の大きさや非日常感など、他では代替できない無二の魅力と価値があるといいます。
しかし、倉庫オーナーは安定した収益を生む長期のテナントを望むため、こうした短期案件は長らく敬遠されてきました。数カ月先の数日間の利用に前もって物件を押さえることは難しく、利用者側も直前まで利用可否が分からない物件では計画が立たず、両者の間には大きなジレンマが存在していました。仲介業者にとっても、手間が掛かる割に手数料が標準化されておらず、あまり積極的には取り組んできませんでした。
こうしたジレンマを解消し、倉庫物件の使い方を広げる試みの一つとして、私たちは数年前に時間貸しができる倉庫物件のポータルサイト「レンタルソーコ」を立ち上げました。サイトでは、インダストリアルな倉庫空間から、リノベーションされたオフィス・イベントスペースまで、多様な物件を掲載。シェアリングで、使わない時間だけレンタル可能なスペースや、テナントが決まるまでの間だけ、解体するまでの間だけといった期間限定のスペースもあります。解体予定のスペースは、空間の造作が自由にできる利点があります。






















