古民家宿の物語 日本全国リノベーション 115 茨城県つくば市「つくば自然文化村 はるの荘」(中) 〝暮らしの体験〟が刻む旅の記憶
住宅新報 2025年10月28日 号 11面

農のある民泊
宿の滞在価値を更に高めているのが、徒歩数分の近隣で展開されている貸し農園の「ハルファーム」の存在だ。農園を契約している宿泊者は、ただ泊まるだけではなく、畑に出て、季節の野菜に触れ、農作業を体験することができる。春はジャガイモ掘り、夏はトマトやナスの収穫、秋にはさつまいも掘りといった具合に、都市生活では味わえない〝農の時間〟が、つくばの記憶として刻まれる。もちろん畑の畝づくりから肥料、植え付けなど育てるところからやっていき、収穫まで担うのだ。
宿の夕食では収穫した野菜を自分で調理して味わうこともできる。そんな何気ない行為の中にも、自然と暮らしがつながっていた時代への懐かしさが滲み出る。「ここでは、お客様が〝消費者〟ではなく〝参加者〟になってほしい」と中野さんは語る。






















