ニュースが分かる! Q&A キッズデザイン賞 住宅・不動産各社に上位賞 安全確保や体験提供など評価
住宅新報 2025年10月14日 号 14面
連載: ニュースが分かる!Q&A
記者A 今年も各賞の発表が始まったなあ。10月6日には、キッズデザイン賞の上位賞36点の授賞式やシンポジウムが虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されたね。ようやく秋が来たと実感するよ。
記者B まあ、昨今はなかなか季節の変わり目は体感しづらいので確かに、受賞関連のニュースの量が暦がわりになっているかもしれません。今年で19回目となるキッズデザイン賞は、累計応募総数が7386点、受賞数は4381点に上りました。
A おお、応募総数7000点を突破したのか。今年の応募数は411点で、233点が新たに受賞したんだな。
B はい。今年は、近年の夏の猛暑に配慮した遊び場づくりや空間設計やDXを活用したサービス、リアルな自然や素材に触れる体験の創出など、子供たちを取り巻く社会環境を反映した応募作品が多かったそうですが、過去の受賞作品の改良版やロングセラー商品などの応募もあったようです。
A まさに、回を重ねたからこその進化といえそうだな。進化といえば、22年からは、世界3大デザイン賞のひとつ「iFデザインアワード」の主催者ともパートナーシップ連携協定を締結しているな。今回は、住宅・不動産業界関連からの上位賞はどのくらいあったんだい?
B 「子供たちの安全・安心に貢献するデザイン」では、一般部門でYKK APの「伸縮ゲート レイオス」が経済産業大臣賞(優秀賞)を受賞しました。ハンドルや脚部の計上の工夫や折りたたんだ際の安全性やよじ登り、指はさみといった事故の防止への配慮が高評価につながったようです。
A 同社は、既存の窓に取り付ける「ウチリモ内窓」でもキッズデザイン協議会会長賞(奨励賞)を受賞したよな。窓枠をコンパクトにすることで、既存住宅の約75%の窓に設置できるようになったそうだよ。
B デザインの工夫で窓枠の奥行の延長部材なしで後付けできる上、引手に手を入れるとストッパーが飛び出るなど、子供の指の挟みこみ防止にも有効です。今回奨励賞を受賞した後付け自動窓ロック「わんぱくロック」(サンユウテック)や東京都知事賞(特別賞)を受賞した「プッシュラッチユニット(宅配ボックス用錠前)」(栃木屋)など転落事故や閉じ込めに対応した商品が目立ちますね。
A 特別賞は、クレバリーホームの「スクーリングハウジング」も審査委員長特別賞を受賞していたな。住宅展示場や宿泊体験施設を活用し、耐震構造の体験や防災・防犯セミナー、食育プログラムなど、体験型の学習プログラムを多面的に提供することで、子供を取り巻く社会課題へ向き合う取り組みが評価されたんだな。
B 「子供たちを産み育てやすいデザイン」での受賞にも要注目です。地域・社会部門で積水ハウスや近畿アカデミックシアターなど公民連携で共創した5者が和歌山県有田地域の分娩機能存続の取り組みがこども政策担当大臣賞(優秀賞)を受賞しました。
A 個人・家庭部門でもヒューリック、リソー教育、コナミスポーツの3者が連携し、子育て・教育機能を集約し田親子向けサービスをワンストップで提供する複合施設「こどもでぱーと」が奨励賞を受賞したな。
B ユニバーサルホームが設立30周年を機に手掛けた子育て世帯向け住宅商品「Novel(ノヴェル)」も審査員特別賞を受賞しました。こうしてみると、子供の居場所づくりや、子供だけでなく育児に関わる周囲の大人たちも孤立化させない工夫などへの取り組みも進んでいると言えそうです。
























