西武ホールディングス、国内展開はグループ資産活用も 米国「エースホテル」買収 35年までに海外含め250カ所
住宅新報 2025年9月23日 号 1面
西武ホールディングスは9月16日、子会社でプリンスホテルなどを運営する西武・プリンスホテルズワールドワイド(SPW)を通じて、ライフスタイルホテルブランド「エースホテル」を運営する米国企業を買収すると発表した。取得価額は最大9000万ドル程度。SPWが米国に新設した100%子会社を通じて株式を取得する。9月中に手続きが完了する予定だ。
互いのノウハウを生かして顧客を拡充すると共に出店機会を拡大する。
西武グループ長期戦略では35年度に国内外250ホテル(国内100、海外150)体制を目指しており、今回の株式取得はその一環。
SPWは前身ともいえる箱根土地の創業から数えると100年超にわたるホテル事業の歴史を持つ。土地・建物を所有し、運営まで手掛けるスタイルで成長してきたが、22年頃から出店スピードを加速するため運営特化型へ舵(かじ)を切った。現在、東京や軽井沢、京都などに国内主要都市やリゾート地のほか、アジアや中東、米国など海外も含めると、10ブランド・86ホテル(国内60、海外26)を展開しており、エースホテルが加わると11ブランド・94ホテル体制となる。
27年には福岡でも開業
「エースホテル」は99年に米国・シアトルで創業したホテルブランドで、「その土地の文化との共生」をコンセプトに米国を中心に8ホテルを展開。日本では京都に出店しており、27年には福岡にも開業する予定だ。SPWの子会社になっても名称変更はない。
同日会見した西武HDの後藤高志代表取締役会長は、今回の子会社化について「両社の理念が一致していたことが一番の理由だ。エースホテルブランドを尊重しながら強みを生かす。グローバル展開を加速していきたい」と述べた。また、今後、日本国内で展開する際には、グループ会社である西武不動産の保有不動産を活用する可能性も示した。
SPWの金田佳季代表取締役社長は、「現在当社ではラグジュアリーからミッドスケールまで10ブランドを展開しているが、ここにエースホテルが加わることでラインアップが更に充実し、出店時の提案の幅が広がる」と述べた。























