歴史的な建築物で地域活性 観光ニーズや希少性に着目
住宅新報 2025年9月23日 号 1面
旧高岡共立銀行は、同市内で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている「山町筋伝統的建造物群保存地区」に立地。東京駅などを設計した辰野金吾が監修し、同銀行本店として1914年に竣工。所有移転を経て2019年まで富山銀行本店として使用され、21年に高岡市に無償譲渡された。
赤煉瓦や白御影石、緑青銅板葺屋根などによる外観意匠が特徴的な大正期の本格的な洋風建築は、太平洋戦争中の空襲を免れた、富山県内に現存する唯一の近代産業遺産でもあり、歴史的価値を高く評価されている。市では22年に策定した保存活用計画を基に、24年に公募型プロポーザルを実施。同社を代表とするコンソーシアムが優先交渉権者に選ばれていた。
ミサワホームは、耐震改修の促進や空き家問題などの社会課題解決に向けて、旧耐震基準の建物の耐震性や耐用年数の大幅な向上によって新築同等に再生し、新耐震基準に適合していない建築を適法化するリファイニング建築に着目。15年に提唱者の青木茂建築工房と業務提携契約を締結し、築50年超の職員住宅の賃貸住宅への用途変更や、築36年の専門学校校舎における賃貸住宅への用途変更といった取り組みにリファイニング建築を積極的に活用し、知見やノウハウを蓄積してきた。今回の事業にもリファイニング建築のノウハウを生かす考えだ。























