東大院教授を招き木質空間のメリット考察 住宅広報連絡会
住宅新報 2025年7月22日 号 11面

大手住宅供給会社の広報担当者で組織する住宅広報連絡会は7月15日、湯本富士屋ホテル(神奈川県足柄下郡箱根町)でサマーセミナーを開いた。同セミナーは毎年7月に開催。今回は東京大学大学院農学生命科学研究所の恒次祐子教授を招いた(写真)。
恒次教授は「住宅における『木質空間』のメリット」と題し、地球の気候変動や環境課題を振り返ると共に、建物に木材を使う意義や効果について、中層集合住宅のLCA(ライフサイクルアセスメント=原材料調達から廃棄までのサイクル全体における環境負荷評価)事例による温室効果ガス排出量や、健康や社会資産、生態系などへの環境負荷による潜在被害額を算出し比較した手法によるデータの分析結果、調湿や空気浄化といった具体的な木材の効果、自身が現在進めている木材と睡眠の関係に関する研究内容のほか、人の心身への影響に関する様々な研究データなどを改めて紹介。〝人材募集で有利になった〟〝子供の行動が落ち着く〟などの木質化に寄せられる声などについて「いずれも科学的にはほぼ未証明」と過度な期待を諫めつつ、建物の木材利用については、「コストアップしても、その分良いことがある」と、科学的に正しい情報や、ブームで終わらせずに、建築材料の一つの妥当な選択して位置付ける必要性を訴えた。






















