オンライン対談 ナミキ × イタンジ 業務に良いインパクト 電子契約など手続きデジタル化
住宅新報 2025年6月3日 号 8面
――業務の効率化を。
尾上 「先行して、19年にイタンジの入居申込システム『申込受付くん』を導入活用してきたが、後工程の契約手続きが紙ベースだった。紙と電子の混在では、再入力などの無駄や、郵送などの手間が残る。情報データも有効に活用できない。一連の手続きの電子化を志向し、22年に『電子契約くん』を導入した」
――一連手続きの電子化。
内山 「当社提供の賃貸業務向けプラットフォーム『ITANDI BB』は、首都圏を中心とした各地で導入が広がる。その業務支援サービス『申込受付くん』をDX化の導入部で先行的に、または『電子契約くん』と同時に、活用を始める企業が多い。これらが連携し、初期の入力情報の氏名やメールアドレスなどの再入力の手間をなくす」
――手間をなくせる。
尾上 「『申込受付くん』で、仲介会社の客付けと当社の元付けの申し込みの先後の確認の手間がなくなった。電話やファクス、メールでの確認と比べると、大幅に効率化した。手続き上で続く『電子契約くん』は、ほかのサービスに比べて法的な有効性の丁寧な説明を受けられ、広く他社で普及する安心感もあり、導入判断の決め手になった。『申込受付くん』と同一サービスブランドで、活用中のイメージもつきやすかった」
――広く普及している。
内山 「他社の電子契約単体の提供と異なり、当社提供サービスは、賃貸取引を一気通貫にデジタル化する強みや〝不動産業務特化〟のため、実務に沿った運用をかなえられる。業界特有の業務フロー(流れ)を考慮して各機能を制御し、システム上で操作をすれば、特に意識せずに業法に沿った手続きができる」
――意識せずに手間なく。
尾上 「新たな取り組みは抵抗感が生まれやすい。当社は各支店で〝旗振り役〟の電子契約担当者が率先垂範で活用の定着を図り、全社導入を実現した。ただ、当社の一方的な希望では、DX化が難しい。現在、9割のオーナーに理解を得られ、更には駐車場契約も電子化した」
全体をつなげていく
――理解を得て。
内山 「各社の導入前の段階から、『電子契約くん』の使い方ガイドラインの提供や、活用のアドバイスを含め、伴走支援する。一気にではなく、どの業務から開始すれば定着しやすいかなど、当社で蓄積した導入企業の支援ノウハウや知見により、的確なアドバイスができる。従前の業務の流れを大きく変更する必要なく、実務で〝使える〟形で定着を支援する」
――無理のない定着を。
尾上 「賃貸借契約のデジタル化は当社業務でインパクトが大きい。アナログな業務を脱却して効率化させ、繁忙期の残業時間を軽減した効果を得ている。仲介会社とのやり取りや社内の情報共有も円滑化、最適化し、漏れや手戻りが軽減した。当社は毎年新卒者を採用するが、若手を中心に柔軟な働き方も実現している。今後も契約に続く後工程のほか、スマートロックや入居者アプリの活用を含めてデジタル化を推進していく」
――デジタル化を推進。
内山 「最新技術の活用に際して不動産会社では、若手人材を抜擢することが多い。先進の働き方は、各社の若手人材を中心とした活躍の場を一層広げる。手続きを一気通貫にデジタル化する新たな体験価値の提供で、当社が業界のスタンダードサービスとなるよう、導入提案と同時に、導入企業の伴走支援の両軸を一層強化する。不動産会社と関係業界の全体に波及させ、AI(人工知能)などの最新技術で皆さんをつなぐプラットフォームに成長させる」

























