ひと ペットの介在で良い街づくり 麻布大学副学長、同大学獣医学部介在動物学研究室教授 菊水 健史さん
住宅新報 2025年5月13日 号 2面
連載: ひと

旭化成ホームズは今年度から27年度までの3年間、麻布大学(相模原市中央区)に寄付講座を開設。同社はペットとの共生をテーマとした戸建て住宅や賃貸住宅の供給を始め、近年はペット防災に関する地域活動やペットとの暮らしのサポート、保護犬猫譲渡活動の支援などにも取り組んでいる。産学連携によって、都市におけるペット共生社会の実現を目指す方針だ。
麻布大学は、人と犬との関係や、犬との生活がもたらす心身の健康や幸福感といったウェルビーイング効果、犬の社会的な価値などについて研究・解析を進めてきた。「他の動物が家畜化されたのは1万年前だが、犬は3万年前から人と共生してきた」。
犬と飼い主がアイコンタクトをとることで、飼い主には〝幸せホルモン〟といわれるオキシトシンが分泌され、犬に触れたり話しかけるといったかわいがる行動につながる。更に飼い主のそうした行動によって犬もオキシトシンを分泌するなど、同種間のみならず異種間においても脳内物質を介した絆の形成を科学的に見出した。こうした絆の形成は、人との長い共生の歴史の中で犬が獲得した特徴的な能力だという。


























