ひと 人材紹介で業界に新風を 高校時代から〝起業〟を意識 不動産総合研究所社長 永見 日菜子さん
住宅新報 2025年5月6日 号 2面
連載: ひと

昨春から休学し、準備を進めてきた不動産業界特化の人材紹介会社「不動産総合研究所」が近く本格的にスタートする。九州大に入学したのが5年前の春。まさにコロナ感染症流行で世の中が一変したときだった。入学式は延期になり、当然授業はすべてリモートに。誰とも顔を合わせず、寮の自室で過ごす「退屈な日々」が続いた。
起業を意識し始めたのは高校時代だ。ソフトバンク創業者である孫正義氏の著作に刺激を受けた。担任の先生から「組織に属するよりも起業家が向いている」と言われたことも念頭にあった。
大学2年生頃からインターンシップなどでウェブマーケティングやインターネットサービス営業といった仕事を経験。また大学の「起業部」にも所属し、起業に向けた知識やスキルを磨きつつ、東京のベンチャーキャピタルが主催するイベントなどにも参加。同世代で起業している層の厚さを目の当たりにし、熱意は更に高まった。
地元北海道で父親が不動産会社を経営していることもあり、「不動産業界はマーケットが大きい。できることはいろいろある」と思い、関わりのある分野を選んだ。人材紹介業で特に力を入れたいのは、不動産業の経験が浅い、もしくは未経験者のサポートだ。
事業収益性の点でみれば高キャリアの人材紹介に特化するという選択肢もあるが、「ボリュームゾーンである未経験者が不動産業界で活躍できるように支援することで、業界に新しい風を吹き込んで業界の活性化、発展につなげたい」
本格稼働前ながら既に40社ほどの提携先と、20人ほどの転職希望者を抱えている。
自身の性格を「協調性に欠ける」と自己分析するが、裏を返せばやりたいことに突き進む意志の強さの表れではないか。
北海道出身。23歳。趣味は映画観賞や美術館めぐり。 (井川弘子)


























