古民家宿の物語 日本全国リノベーション 97 千葉県夷隅郡大多喜町「まるがやつ」(中) 伝統的な意匠と快適性を両立
住宅新報 2025年4月22日 号 17面

古いものへのリスペクト
「実は、30歳で独立したときに手掛けた最初の仕事が、古い建具や欄間などを活用した改修でした。元々、古いものに魅力を感じる性格だったんです」と牧野嶋さんは振り返る。新築中心だった仕事から一転、古民家への関心を深めるきっかけとなったのは、大多喜町で古民家の設計監理の依頼だった。そこから地域の空き家問題や、文化的価値の高い建物の衰退に対する危機感が芽生えた。
古民家の仕事は「依頼がなければ関わる機会も少ない。新築とは構造も発想も全く違うので、現場を見ながら学び、実験するような感覚で取り組んでいました」という。






















