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プレミアム会員限定ニュースが分かる! Q&A 実用化が始まった〝AIエージェント〟 機知に富む優良なパートナー

住宅新報 2025年1月21日 号 12面

連載: ニュースが分かる!Q&A

総合
ニュースが分かる! Q&A 実用化が始まった〝AIエージェント〟 機知に富む優良なパートナー

 友人A 頭を抱えて、ずいぶんと疲れているようだな。

 友人B いや、先日の出張の経費精算で、手間で面倒な申請作業をしているから。

 A 生成AI(人工知能)が更に進化した、今後普及していく「AIエージェント」を活用すれば、そうした手間な作業だけではなく、業務自体も効率化されていくがな。

 B 注目されている生成AIが更に進化しているのか。

 A 例えば、出発地と出張先を設定し、最適な視察地や事前に知っておくべき情報の収集などを指示すると、AIエージェントが最適な交通手段や料金、必要な事前情報を様々なウェブサイトを検索して収集し、宿泊施設のオンライン予約もしてくれる。

 B 何でもこなして、まるで、秘書のような存在だな。

 A まさしく、業務上の秘書やパートナーのような役割を担う存在になっていく。出張計画通りに進行したならば、当初の情報データを基にして、経費精算もAIエージェントが人間の代わりに申請をしてくれる。

 B AIエージェントが申請もしてくるのか。もはや自分の分身のような存在だ。

 A 注目を集めている生成AIは、一定の指示に従って文章の要約や画像の生成、集積したデータの分析など、比較的〝単一な〟タスクを実行する。一方、AIエージェントは〝複合的〟に稼働する。人間が目標を設定すれば、AIエージェントがシステム環境に沿って、自らデータベースやウェブサイト、各種センサー、カメラ画像などから情報を収集する。収集した情報データから意思決定の判断も行う。自律的に目標達成に向け、求められるタスクを実行する。生成AIよりも汎用的な能力で柔軟に稼働する。

 B AIエージェントが自律的にタスクを実行すると。

 A 人間の目標設定の内容によっては、複数のプロジェクトを比較検討し、優先順位やコスト削減策の提案も行える。その際、人事情報データを参照し、当該のプロジェクトに必要で最適な社内外の人材や資産、手法を選択して提示する。チームの効率性を最大化するよう、人材各自のスケジュールを事前に設定し、その進ちょく状況などを管理する。遅延があれば指摘し、日程を再調整して提示する。

 B 最適な方法などの提案もしてくれるわけだ。

 A 現状でAIエージェントは一般的なサービスの形にはなっていないが、ある特定のサービスの一部機能として提供するIT企業が出始めている。燈(東京都文京区)は、同社が建設業界向けに提供しているAIチャットサービス『AIコンストシェルジュ「光/Hikari」』で、建設業の業務に特化したAIエージェント機能を実装し、提供を始めた。個社の業務工程の運用方針に合わせたカスタマイズもできる。同サービスでは、施工計画書の作成をAIエージェントに指示すると過去資料や法令、特記仕様書を参照して施工方法を考案し、施工計画書を生成する活用場面などをイメージしているようだ。

 B 既にAIエージェントは、実用化しているのか。

 A 例えば、不動産業界であれば、部屋探し検討者の好みに合わせ、不動産営業担当者に代わってAIエージェントが都度、物件の新着情報を通知し、日程調整して内見の予約を受け付けるなど、個々の顧客に最適な方法を実行する。事前に伝えておくべき各種情報も提供する。当日に不動産営業担当者は、内見の案内などを行うだけで、追客から事前の準備などをAIエージェントが全て実行してくれる世界観になっていく。

 B AIだから、24時間365日〝疲れ知らず〟に稼働できるわけだな。

 A 人間のように疲れや気分にも仕事上で影響されない。業務や成果の品質について、一定レベル以上を担保してくれる。従来の単純で、定型の属人的な業務を脱却することができる。

 B 一貫した行動と成果を出していくのか。人間の仕事が奪われてしまうな。

 A AIエージェントは機知に富み、複雑なタスクを実行できるようになる。今後の我々は〝人間らしい〟仕事とは何かを具体的に考え、実践しなければならなくなる。人間の知能をAIが超えてしまう〝シンギュラリティ〟の世界は、目前に迫っている。

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