ひと 夢を叶えたサラリーマン 麻布台ヒルズを設計・監理した森ビル構造設計部課長 遠山解さん
住宅新報 2024年12月3日 号 2面
連載: ひと

高校生の頃、超高層ビルを仰ぎ見ながら、自分もいつかこんなビルを建ててみたいと思った。そこで、大学は都立大の建築学科に進み、研究室では当時日本一の高さを誇った横浜ランドマークタワーの構造設計者、山崎真司先生に師事した。大学院で学び、六本木ヒルズのオープンと同時期に森ビルに。入社4年目で念願の構造設計部に配属された。赤坂榎坂森ビルなど3物件の設計と監理に携わることができた。
「長いスパンで進めるプロジェクトが多い中で、数年でこれだけの物件の着工を経験できたのは、森ビル内でも珍しいことだった」。夢に大きく近づいた。
ところが。2008年にリーマンショックが発生。「オフィス市況の急激な悪化を受けて、各部署から営業部門に人を出すことになった」。この時ばかりは構造設計部も例外ではなく、営業マンとしての可能性を認められた自分に白羽の矢が立てられた。上司は移動阻止に動いてくれたが力及ばず、一級設計士遠山の営業マン生活が始まった。


























