人材活用で組織の成長加速 企業は多様性に包容力を
住宅新報 2024年10月29日 号 1面

アルムナイとの繋がり重視
東急不動産は23年、元社員が参加するネットワーク組織「東急不動産アルムナイネットワーク(TAN)」を発足した。人事部担当者は、「一般的に人材の流動化が進む中で、当社の退職率はそれほど高くなかったものの、以前よりは増加傾向にあった」と話す。そこで、経済産業省が公表した「人材版伊藤レポート」が示す人事施策を社内で検討したところ、アルムナイ制度の未導入が課題に挙がったという。以前より非公式組織として退職後も幅広く経済や社会活動を進めるOB・OGとのネットワークが存在していたことや、ライフイベントなどを理由にやむなく退職した社員から復職を求める声が人事部に届くなど、様々な事情が重なったタイミングでもあった。「不動産業界では先駆けて取り組めたのではないか」と話す。
アルムナイ制度の導入により、中長期的に退職者との関係を維持し、ビジネスの情報交換やリターン採用なども見据える。人的資本経営の実現に向け、「双方にとってメリットのある組織にしていきたい」とTAN設立の動機を語った。アルムナイの活用は、教育コストの大幅削減や企業文化の理解、社外で培った経験や知識を生かす新たなイノベーションの創出、企業ブランディングの向上など、メリットは大きいとする。






















