大谷巌一の〝ピンチはチャンス!〟 逆風に帆を張るビジネスの創り方 イーソーコ取締役会長 大谷巌一 (聞き手・出村亜希子) 第7回 現場依存に立ち向かう
住宅新報 2024年10月15日 号 3面

34歳になった大谷は、倉庫専門の不動産仲介を行いつつ、物流営業も手伝っていました。物流でも「荷主ファースト」を貫き、作業性が悪くて現場が敬遠するような仕事も「顧客が望むのなら」と積極的に受注していきました。しかし、そのために現場は残業を強いられる日々。作業員の不満が鬱積(うっせき)し、ある日ついに現場の親方が怒鳴りこんできたのです。
「今後、大谷の仕事はやらない!」
翌朝、大谷は大吟醸の一升瓶を持って倉庫のヤードに向かい、親方に現場の負荷を増やしていることを謝りにいきました。酒瓶を差し出しながら深々と頭を下げる大谷に対し、親方は受け取った大吟醸を頭上に振りかざすや否や、それを力一杯ヤードに叩きつけました。酒瓶が割れる音が響きます。






















