大谷巌一の〝ピンチはチャンス!〟 逆風に帆を張るビジネスの創り方 イーソーコ取締役会長 大谷巌一 (聞き手・出村亜希子) 第2回「損して得取れ」Giveの精神
住宅新報 2024年5月21日 号 3面

物流業界はどちらかというと保守的で、変化を嫌い、長年、現状維持を良しする傾向がありました。「倉庫業は荷主の依頼を誠実に行うことが根本で、荷主から頼まれない勝手な行動は御法度だ」。会社の利益につながる提案であっても、現場の負荷が増えるといって逆に叱られることさえあったといいます。
大谷が倉庫業務に従事していた入社2年目のこと。少品種大量生産が中心の当時には珍しく、1000アイテム以上の多品種少量貨物の部品の保管・配送を担当していました。毎日、午前午後の2回、出庫依頼が入ってから1時間以内に工場に出荷していましたが、完全に個の力に頼る形でした。あるときスピードを要する作業に誤出庫が連続で発生。荷主からの大クレームで、どうしたら良いか悩みます。
そのとき現場観察して知恵を絞った大谷は、工場の天井高を生かしてステージラックを組み、部品の保管スペースを多く確保できるようにすると共に、荷物積載量が30~40%程度だった配送トラックの積載効率を高め、運行を1日2回から1日1回に減らすことで物流の効率化を図る改善策を編み出しました。






















