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スタンダード会員限定オンライン対談 戦略的なM&Aで描く成長 プロバンクホーム・スピカコンサルティング ゴールでなくスタート

住宅新報 2024年2月6日 号 8面

総合
  • オンライン対談 戦略的なM&Aで描く成長 プロバンクホーム・スピカコンサルティング ゴールでなくスタート

    1 / 3

  • プロバンクホーム代表取締役社長兼AVANTIA執行役員 海老澤孝樹氏

    2 / 3プロバンクホーム代表取締役社長兼AVANTIA執行役員 海老澤孝樹氏

  • スピカコンサルティング専務執行役員 清水保秀氏

    3 / 3スピカコンサルティング専務執行役員 清水保秀氏

 ――戦略的なM&Aを。

 海老澤 「当初は、IPO(新規株式公開)を志向していた。一層の事業成長を図るために、また、不動産開発事業の特性でもあり、手元の資金だけでは限界があった。事業成長の通過点の宿命として必ず〝踊り場〟がある。現状維持でそこに長く留まることは、自身の経営ビジョンや継続的な成長スピードで加速し続けたい自身の気持ちとして違和感があった。買収側ではなく当社は譲渡側だが、決して暗いイメージではない〝戦略的なM&A〟を知った」

 ――戦略的なM&Aを。

 清水 「当社も、テクノロジーとイノベーションを融合するGA technologies(以下・GA、東京都港区)にグループ参画した経緯がある。若手経営者を中心に〝IPO〟と〝戦略的なM&A〟を並行検討するケースが増えている。以前の後継者不足で事業を売却し、経営者が引退するケースよりも多くなっている。戦略的なM&Aは、各社の独自性を維持しながら成長戦略を描ける」

 ――独自性を維持できる。

 海老澤 「IPOや戦略的なM&Aはあくまでも手段であって、目的は、自社の成長にある。いずれも企業価値評価を通じ、いわば〝通信簿〟や〝健康診断書〟をつくり、自社の現在価値が分かる。激変する環境で常に新しい挑戦を重ね、成長する未来に向かう自社に、何がどれくらい足りないのかを知り、次の具体的なアクションを起こせる」

 ――挑戦し続ける。

 清水 「各社のブランドを保ちながら戦略的なM&Aを〝エンジン〟として成長を加速できる。当事者双方に選択肢が広がり、相乗効果を生み出せる。同一エリアで同様な事業を展開する企業同士のM&Aでは、逆に市場を奪い合い、大手企業の意志や決定に左右されかねない。都心で事業を展開するプロバンクホームと、都心での事業を一層強化させたいAVANTIAは〝良縁〟になったと思う」

事業戦略を加速させていく

 ――相乗効果を生み出す。

 海老澤 「当社は、東京都内で〝超狭小物件〟を手掛けることで大手や他社と差別化を図っている。デザイナーズ住宅や注文住宅以上のハイレベルデザインのおしゃれで感動する住まいづくりに、こだわりがある。都心の事業を強化したいAVANTIAとの協議が進展する中、抱く思いや情報交換で双方に理解が深まった。当社の差別化戦略に興味を持たれ、M&Aが実現した」

 ――差別化する。

 清水 「AVANTIAは都心近隣県に拠点を置いているが、プロバンクホームの力を得て、都心部での営業戦略にスピードアップを図れる。両社でメリットを感じられれば、グループ化に対する社員の受け止め方もプラスに働く。安心して仕事ができる。M&Aは両社のゴールではなく〝スタート〟だと考えている」

 ――ゴールではない。

 海老澤 「M&Aでのデメリットも伝えてもらえ、スピカコンサルティングには真摯な支援を受けられた。AVANTIAの経営トップからは〝人材は資本である〟と聞いた。代表者が全社員の氏名やその家族の状況も把握され、職場に適度で適切な距離感があり、素晴らしいと感じた。今回のM&Aから半年ほど経過し、今でも本当に良かったと感じている。既に営業の成果にも効果が出始めている」

 ――既に相乗効果が。

 清水 「GAグループとして当社は、従来のアナログなM&A仲介業務を変革する。AI(人工知能)などの最新技術を活用していく。客観的データに基づくコンサルティングや支援を実践する。M&Aの成立後こそ最も大事で、経営者同士のコミュニティづくりも進めていきたい」

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