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スタンダード会員限定「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第36回 求められる賃貸住宅とは 借主の困りごとから考える

総合
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第36回 求められる賃貸住宅とは 借主の困りごとから考える

 前回の稿では一般的な賃貸住宅が有り余っている中で、これから賃貸住宅を新築またはリノベーションする場合により精緻(せいち)な市場調査が求められると書いた。では今はやりのコンセプト賃貸にすれば良いかというと、筆者の考えは少し異なる。

 コンセプト賃貸とは、文字通り特定の住まうこと以外にコンセプト(価値や概念)をもたせた賃貸住宅と言い換えることができる。過去にはデザイナーズマンションなどもあり、そういったデザインを好む借主が入居した。最近ではコンセプトも多様化している。例えば防音性能を高めたものや猫と共生するための賃貸、ワインセラーを備えたもの、自転車を置ける土間が貸室内にあるものや漫画家志望者向けのものなどもある。これらはそれぞれにニーズを捉えており、満室になり、空き待ちのものもある。

 特に最近話題になっているのがミュージションという楽器演奏が可能な防音賃貸マンションである。音大生はもちろん、社会人でも音楽をやっている人も多い。そんな人たちが通常の賃貸マンションを選んだ場合は練習のための貸しスタジオに通わなければならない。そのための時間や費用も馬鹿にならないだろう。自宅が高度な防音性能のマンションであれば、自宅で楽器演奏ができる。多少は割高な賃料でも割に合うから人気になる。

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