久しぶりに、建築にまつわる諺についてお届けします。まずは「山師の玄関」。山師という言葉は死語に近く、若い方はご存知ないかと思いますが、山を歩き回って鉱脈や温泉を見つけたり、立木の売買をしたりする仕事人のことですが、あまり良い意味には使われず、投機・冒険をする詐欺師的人物のことです。山師は見てくれだけで人を騙すので、玄関の構えを立派にするところから「山師の玄関」とは「実質がなくて外観ばかりを立派に飾ること」意味します。
朽木(きゅうぼく)は雕(え)るべからず」とは難しい表現ですが、「朽木」とは腐った木、「雕る」は彫刻するという意味で、腐った木に彫刻はできないことから「素質のない者にはいくら教えようとしても無理」という意味です。大工は一般の職業に比べても覚えることや習熟することが多く、親方は見習いの小僧を見て「朽木は雕るべからずだよな~」と嘆いたのかもしれませんが、難しい言葉を使っていたものです。
更にに難しい言葉が続きます。「高閣(こうかく)に束(つか)ぬ」の「高閣」とは高い棚、「束ぬ」は「置いておく」という意味で「書物などを高い棚に束ねたまま放置する」ことで、積読と同じく死蔵していることの喩えに使われます。























