ひと 賃貸住まい探し 常識変える Jubilation CEO全国シェア10%獲得へ「レコッサ」 田坂 翼さん
住宅新報 2023年6月27日 号 2面
連載: ひと

仲介手数料を無料にするビジネス構築で注目を浴びる。一般的な賃貸仲介会社のように部屋を探す顧客に部屋を紹介し、内見後に仲介手数料を徴収するビジネスとは違う。住みたい部屋が決まっている人を対象に事業展開し、物件紹介と内見はせず、契約の報酬(手数料)は貸し主である大家や管理会社から紹介料としてもらう仕組みだ。家主からは家賃の0.5~1カ月分を徴収する。顧客はLINEから友だち登録して入居申し込みを申請し、カギも郵送で自宅で受け取れる。LINE公式アカウントは累計9600人に上り、成約は600件以上となった。部屋探しをしない、部屋を紹介しない、という特異なビジネスモデルだ。「ネットのない時代は不動産店舗に行って顧客が住みたい物件の条件を伝えて物件を紹介してもらったが、現代では顧客がポータルサイト等で調べて物件に目星をつける。住みたい物件を探してもらっているわけではないので不動産店舗に仲介手数料を払うだけの価値があるのか不満をもつ顧客は少なくない」と述べ、ネット社会に順応しなければ生き残れないとの危機感がある。
同サービスは21年1月に「まるなげ賃貸」として始めたが「Rent ContractSpecialty Service」の頭文字からの造語で今年4月に『レコッサ』に名称を変更した。「約700万件ある全国の賃貸住宅市場でシェア10%の契約を取っていきたい」と意気込む。 実績は北海道から沖縄県まで幅広く、利用者は30代が中心だ。「SNSを活用したスキームだからこそ全国を相手にできる。既にリピーターもいる」と話す。 「社宅関連など企業負担の軽減にも寄与できる。まずは世間に知ってもらうこと。来年1~3月にTVCMを考えている」と話す。 仲介業の多様性を追求することで賃貸住まい探しの常識を変えたいとアクセルを踏む。東京都出身、1983年生まれ。 (中野淳)






















