大言小語 異次元の少子化対策
住宅新報 2023年6月20日 号 1面

「こども未来戦略」が発表された。少子化に歯止めをかける「日本のラストチャンス」とまで言い切ったことから、ようやく危機意識も最高潮に達しているのだろう。副題には「次元の異なる少子化対策」とうたわれている。同じ「異次元」の金融緩和のほうは10年を過ぎても終わりは見えず、その検証もこれからという。遅すぎ、後手後手、責任のあいまいさにも問題が潜んでいるように思う。
▼戦略の柱の一つには当然、住宅対策が盛り込まれた。公的賃貸住宅への優先入居、空き家活用を促す区域指定、「フラット35」の金利優遇などだが、目新しさはなく目玉といえるような対策も見当たらないのが残念だ。大和ハウス工業は2005年から従業員に子供が生まれた際、一子につき「次世代育成一時金」100万円を支給する人事制度を続けている。2020年には延べ出生数が1万人、支給総額が100億円を突破したという。このほかにも手厚い育児支援策を数多く運用している。「多様な人材が活躍できる職場風土の醸成」という同社の狙い通り、利用した従業員の離職率は約1%と低水準で、業績も事業規模も成長を続けている。






















