広がる物流不動産ビジネス 業界横断で倉庫に可能性 イーソーコ総合研究所 代表取締役 出村亜希子 第3回 出島戦略 新規事業のプラットフォーム
住宅新報 2023年6月13日 号 3面
物流の注目が高まる中、物流不動産ビジネスの可能性に賛同し、新規参入を希望する企業も増えています。全くの異業種からの参入もあれば、アセットを生かしたい倉庫・運送業からの参入もあり、不動産業界からの問い合わせも増えています。物流不動産ビジネスの業界化に向けネットワークの拡大に力を入れている当社グループでは、参入を希望する企業に向けた様々なサポートを展開すると共に、積極的に協業を進めています。
最も推進力を発揮するアライアンスの形は、参入希望企業と当社グループが共同出資をして、新規事業のプラットフォームとなる合弁会社を作る方法です。江戸時代、鎖国下の日本で唯一西欧との貿易が許された長崎の「出島」になぞらえて、「出島戦略」と呼んでいます。母体の既存会社から切り離した独立組織を構築することで、既存組織のしがらみや抵抗を避けつつゼロベースで考えて新規事業を推し進められます。
新会社には当社グループも出資しているため、営業のノウハウや〝人財〟(育成した物流不動産ユーティリティープレイヤー)といったリソースを投入しやすく、間接業務も引き受けるなど全面的に支援することで、高い生産性と効率的な経営の実現が可能になります。出島戦略の重要なポイントは、既存の会社の代表は資本参加のみで本業に専念し、新会社の代表は、やる気のある社員に任せる「資本と経営の分離」です。























