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スタンダード会員限定街の不動産トラブルを解決する 41 調停人候補者紹介 【調停人候補者】 後藤雄二氏 株式会社アセットサポート代表(神奈川県横浜市)

住宅新報 2023年5月16日 号 9面

連載: 街の不動産トラブルを解決する

総合
  • 後藤雄二氏

    1 / 2後藤雄二氏

  • 契約方式の切り替えでトラブルになることも

    2 / 2契約方式の切り替えでトラブルになることも

 まず、私の過去関わったビルの建替えに伴うトラブルを2件ご紹介させていただきます。1件目はシェアスペース利用契約を定期借家契約への切り替えを依頼したところ、利用者が利用契約は普通借家契約であると主張して定期借家契約への切り替えを拒否したというものです。利用者が所有者を提訴して高裁までいきましたが、結局、所有者が勝訴しました。

 もう1件は、同ビルのテナント(飲食店)の普通借家契約を定期借家契約への切り替りを依頼したところ、定期借家契約への切り替えを拒否したというものです。切り替え(立退)料、代替物件の提示を要求され、裁判にすると費用と時間が掛かることから2年ほど掛けて代替物件を見つけ、切り替え(立退)料を支払うことで合意に至りました。

 また、管理会社とオーナーのトラブルも1件ご紹介します。こちらは、管理会社が自分に都合の良い管理委託契約を結び、オーナーからの解約を認めない事例がありました。この時は私が間に入って管理委託契約を解除して解決に至りました。

 そして私は、前記で紹介しました建替えに係るトラブルを処理に導く業務を実施することができなかったことがきっかけでADR調停人になりました。弁護士でなくともトラブルを解決に導けるADR調停人という資格があることを知ったのです。トラブルの当事者はなるべく裁判は避けたいと考えますが、それによって時間を浪費してしまうことが多いように思われます。裁判まではいかない形で第三者が仲裁できる場であるADRは、賃貸人、賃借人のみならず我々不動産事業者にとっても有益な制度であると思います。

 私共の会社は、「私たちの街をもっと居心地の良い場所にしたい」をモットーに不動産事業とオーナーサポートサイト「おさぽ」の運営を行っております。賃貸管理は管理会社・仲介会社に任せなければならないとお考えのオーナーが多いのが現状ですが、ご自身でできるということを提案しております。トラブルも裁判か泣き寝入りかと2択となる場合が多いかと思われますが、ADRという解決支援を世の中に提示し、私たちの街をもっと居心地良い場所にすべく貢献できれば幸いと考えております。

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