不動産取引現場での意外な誤解 賃貸借編187 築80年の建物であれば明け渡しが認められる?
住宅新報 2023年3月14日 号 17面
連載: 不動産取引現場での意外な誤解

Q 以前にもこの〔賃貸借編〕の相談事例として「老朽建物」の明け渡し問題が取り上げられていましたが、その結論としては、建物が単に「老朽化」しているということだけでは裁判所は明け渡しを認めないということでした。その1番の理由はどこにあるのでしょうか。
A それは、「住まい」という人の生存に関わる問題を、ただ単に建物が古いというだけで奪ってよいのかということだと思います。したがって、その「老朽化」によって建物が倒壊する危険性があるとか、他に何か理由がない限り、裁判所は明け渡しを認めないのだと思います。
Q その倒壊の危険があるというのは、具体的にその建物がどういう状態になっている場合のことをいうのでしょうか。






















