ひと 不動産の新しい使い方を 「roobby」を企画した東急フューチャー・デザイン・ラボの 吉田一貴さん
住宅新報 2023年4月18日 号 4面
連載: ひと

東急が新規事業として始めた個室シェアサービス「roobby(ルービー)」。事業化は、社内起業家育成制度に応募したことがきっかけだ。入社5年目。この事業に携わる前の約4年間は商業施設の運営や開発を担当してきたが、既存の賃貸借スキームやプラットフォームサービスに課題感を持っていた。契約期間が短い物件は借り手が付かない。例えば、飲食テナントにとって採算が合わず、長期間空室となる物件は多い。それであれば、時間貸しをして収益が得られるのではと考えた。
副業を行う際にレンタルスペースなどの既存プラットフォームサービスは、個人にとっては高い金額で収益化が難しい。新規事業として、プラットフォームサービスと個室サービスを組み合わせることにより関係者を少なくして、質の高いサービスを低価格で提供できるのではないかとも考えた。
都心ではなく郊外で勤務するのも面白いと学生の時から思っていた。こういった新しいことに取り組みたいと考えて東急に入社した。プレゼンは苦手。今回の新規事業のプレゼンも最後は社長の前で行うが、「下手なりに事業に対する気持ちをストレートに伝えることを意識」して行った。後日、企画が通ったことを知り、「率直にうれしかった」。実際に開業に至り、4人のチームで、数百万円という規模の予算でここまでできるのかということに驚いた。それまでは億単位のプロジェクトに関わっていたからそう感じるのかもしれない。別の物件で使わなくなった備品や取り壊す物件の資材など再利用できるものは可能な限り使った。今後は「不動産の新しい使い方にかじを切って取り組んでいきたい」。
趣味は学生時代から続けているラグビー。高校時代は本格的に取り組んでいたが、最近は観戦と草ラグビーを楽しむ。28歳。東京都出身。(桑島良紀)






















