60歳からの住宅ローン【リ・バース60】累計申請件数1万件突破

様々な不動産情報が盛り沢山!

プレミアム会員限定明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第479回 廃校の利活用 難易度高いがSDGs貢献も

総合
  • 明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第479回 廃校の利活用 難易度高いがSDGs貢献も

    1 / 3

  • 小寺 海飛 不動産学部3年

    2 / 3小寺 海飛 不動産学部3年

  • 雰囲気生かしたエンタメや複合利用も

    3 / 3雰囲気生かしたエンタメや複合利用も

 【学生の目】

 文部科学省によれば、2002(平成14)年度から20(令和2)年度に8580校の公立小中学校等が廃校となった。大分県玖珠町もその一つで、19年に唯一の中学校が開校した一方、町内の7中学校が廃校となった。廃校中学校の利活用が課題だが、実際に利活用されているのは少数にとどまる。2月に玖珠町を訪れ、廃中学校の一つの北山田中学校(写真)の有効利用を考える機会を得た。

 現地で感じたことは、少子化が問題視されない頃、耐用期間中に廃校になることなど全く考えていなかったであろう学校を、学校以外の目的に利用することはとても難しいということだ。だからこそ今、より良く活用する方策が問われていて、持続可能な開発目標(SDGs)に沿う妙案が生まれ、全国の廃校問題が解決できれば、不動産の歴史が一つ動くのではないだろうか。

 北山田中学校を訪問して感じたことは、まず、寂しさである。廃校前に使われていた時間割、授業に使う道具、黒板の日付がそのままで、時間が止まっていた。たくさんの子供でにぎわった大きな建物が寂れた状態で放置されている状態は、ホラー映画や怪談を連想させる。

 次に、懐かしさである。千葉県印旛郡栄町出身の筆者とは無縁の学校だが、どこか懐かしさを感じる。それは誰もが中学生という時間を学校という場所で過ごしたからである。場所も形も違うが同じ学校である。その場にいると忘れかけていた学校のイメージがよみがえり、誰もが懐かしく感じる。

 活用方策としていろいろ考えた中で2つ紹介する。1つは、廃校がもつ寂しさ、懐かしさや怖いイメージを使ってお化け屋敷にする。宿泊機能や来場者もお化けを体験できる参加機能を付加する。お化け屋敷マニアにとってはたまらない場所になり、SNSで廃校利用のお化け屋敷として有名になれば、来街者の増加にもつながる。

 他の1つは、地元特産のキノコをテーマに複合利用する。1階は地元事業者のキノコの生産場所、2階はキノコ里親制度で全国から募った里親のキノコ栽培体験フロア、3階はキノコの加工体験やキノコレストランとする。

 筆者の小学校も廃校になった。今回を機により深く廃校利用について考えていきたい。学校という建物の形を新しくブランド化するイメージで、あの建物の造りじゃなきゃダメだというものを見つけたい。

 【教員のコメント】

 公共団体の財政難を背景に公的不動産(PRE)の有効活用が課題となる。廃校では運動場と比較して難度が高い校舎の利活用が遅れている。民間活力利用を本格化するためには、利活用の基準を不動産市場の規範に沿うものにする必要がある。

求む!買取物件 価値ある中古不動産の売買はムゲンエステート住宅新報別冊 不動産テック.BIZ Vol.14 最新号発行 不動産×ITの最新トレンドをお届け会員会社(賛助会員を含む)のプレスリリースを一元的に集約・掲載する情報発信サイト マンション管理プレスリリースセンター

関連サービス