北山杉で本社を木質リノベ ナイス 京都市など5者との協定で
住宅新報 2023年2月28日 号 3面

ナイスはこのほど、京都府京都市の北西部で生産されている「北山杉」を活用し、本社ビルの木質化リノベーションを実施した。22年8月23日に同市など官民の5者と締結した、「建築物等における北山杉の利用促進協定」に基づく取り組みの一環。
同協定は、「北山林業の持続的かつ健全な発展や、北山杉の利用促進に関する相互連携等」(同社)を目的とし、「建築物木材利用促進協定制度」に基づき、行政と生産者、利活用者の間で締結されたもの。参加者は同社およびグループ会社の菊池建設、同市、京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合、内田洋行、三井住友信託銀行の計7者で、期間は26年3月末まで。
今回のリノベでは、本社ビル1階ロビーから2階に上がる階段の手すりに、北山杉の「磨き丸太」をかぶせて木質化。同様に、2階接客スペースの手すりにも「磨き丸太」を取り入れた。
加えて1階ラウンジには、数寄屋造りを得意とする菊池建設の設計・施工により、「磨き丸太」のほか「天然絞り丸太」や「面皮柱」を活用した和室のモデル展示スペースを設けた。北山杉の自社利用を進めるだけでなく、来社した関係者等への展示により周知を図っていく狙いだ。
同社は12年に同市で50.5ヘクタールの森林を取得し、「ナイス京都北山の森」として保全・育成および木材の伐採や活用を行っている。同協定はそうした取り組みを踏まえて締結されたもので、今回のリノベに当たって同社は「引き続き本協定に基づき、手すりの木質化をはじめ、住宅・非住宅分野における北山杉の活用を工務店や設計事務所などの取引先へ提案することを通じて、北山杉の普及に努めていく」とコメントしている。
(写真) 本社ビル2階には北山杉を用いた全長9メートルの「磨き丸太」を設置






















