物流不動産ビジネス ケーススタディ 倉庫ドクター・コンサルの現場から イーソーコ総合研究所 代表取締役 出村亜希子 第10回 情報力と「シン・物流」
住宅新報 2023年1月17日 号 3面

物流現場で荷動きを観察していると、荷物があふれているのか余裕があるのか、出入りが激しいのか停滞しているのかといった状況を容易に把握できます。また、荷主とのやり取りで倉庫を探している情報や、集荷・納品先で近々倉庫が空くといった情報を得られるのは、物流現場において日常の出来事です。
物流現場では、空き倉庫や種々の倉庫ニーズの情報をいち早くつかむことができます。しかしながら、多くの物流企業はそうした情報を「自社倉庫は空きがない」「本業の物流業務には関係がない」として、スルーしています。
しかし、このような情報は、様々な収益の可能性を秘めたダイヤの原石のようなもの。自社倉庫の枠を取り払い、他社倉庫を有効活用して物流事業を拡大することもできれば、他社倉庫へ紹介して不動産収益を得ることもできます。現場入手の情報はまだ出回っていないことも多く、不動産業の立場からすれば、貴重で価値ある情報です。まさに足元に宝が眠っているとはこのこと。また、荷主企業は、事業が拡大するときも縮小するときも移転先となる新しい倉庫を探しますから、経済が激変する昨今、企業の変化の数だけビジネスの機会があるのです。






















