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スタンダード会員限定ひと 〝住宅ローン金利は上がらない〟 住宅ローン比較サイト「モゲチェック」運営のMFS取締役COO 塩澤 崇さん

住宅新報 2022年12月6日 号 2面

連載: ひと

政策
ひと 〝住宅ローン金利は上がらない〟 住宅ローン比較サイト「モゲチェック」運営のMFS取締役COO 塩澤 崇さん

 銀行の住宅ローン商品を消費者に橋渡しするビジネスで存在感を高めているが曲折はあった。塩澤氏は大手投資銀行などで活躍していたが、前々からウインドサーフィンを通じて個人的に知っていた中山田明さん(MFS代表取締役CEO)が「住宅ローンの借り換えが米国のように頻繁に行われていない。金利が下がれば経済合理性から米国人は借り換える。日本はそうではなく、住宅ローンの橋渡しビジネスもない」という着眼点に共鳴。1室20m2のレンタルオフィスでモゲチェックの原形を東京・永田町で立ち上げた。

 なぜ永田町か?「小さい会社は怪しいと思われがち。せめてアドレスで信用を、となったわけだ」と笑う。新宿、銀座、横浜にショップを出店したがあえなく失敗と船出は難航を極めた。塩澤氏は、「ビジネスモデルを大転換し、手数料は銀行から徴収し、エンドユーザーからは取らないスタイルにした」と話す。地銀との連携では、「売れる住宅ローン商品を持っていない銀行とは難しい」とも強調する。足元は、先日発表した新制度「モゲチェックパートナー」に注力する。これは住宅ローンビジネスを手掛けたい法人を募る新たなプラットフォームで、米国の住宅ローン産業に近づけると同時に新産業の創出につなげるのが狙いの一つだ。

 「この国が何で食べていくかが示されていないのが問題だ。昔は日本にも鉄鋼や繊維といった鉄板産業があったが、今は金融政策のみ。企業で言えば、資金調達はできているが何を売るのかが決まっていない。新産業が生まれるかどうかが金利動向に直結する。日銀はそれを分かっているはずだ。現状では、低金利はしばらく続く」と予測する。ITは米国と中国に周回遅れ。まねではない独自性のある新産業の創出は待ったなしだと危機感を持つ。

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