ひと インパクト与える商品を 米国のデザイン賞で金賞を獲得した中央住宅戸建分譲設計本部 山下 隆史さん
住宅新報 2022年11月29日 号 2面
連載: ひと

内装デザインを手掛けた埼玉県川越市の戸建て分譲住宅地「フレーベスト上福岡ライフコネクション」(全14棟)のモデルハウスが、米国・ニューヨークの「MUSE Design Awards(ミューズデザインアワード)」金賞を受賞した。公園や川堤などの周辺環境からアウトドアや遊びの要素を空間設計にも盛り込むと共に、インテリアに〝海外っぽさ〟を採り入れたことが応募の動機になった。
入社して18年、営業や実施設計を経て、企画設計を担い12年。街区や外構などの設計も手掛ける。受賞物件では、パンフレット作成にも携わり、モデルハウスの撮影ではカメラマンを兼ね、娘と一緒に自らモデルも務めた。入社も「ゼロから作り上げていく」場所を探した結果だった。
賞の応募書類やそれに伴うやり取りは、いわば〝昔取った杵柄〟。米国の大学院で街づくりを学んだ経験が役立った。大学は経済学部だったが、ゼミの指導教授の研究テーマが首都移転だったことや、留学生の友人ができたことから、海外進学が視野に入った。英語が得意でもない上、現地はインターナショナルな雰囲気もない中、「〝ヤバい〟と思いつつ食らいついていたらなんとかなった」と笑う。海外生活では、住宅街の整えられた街並みが印象に残り、住宅開発への志望につながった。
注文住宅で先行して応募していた社員に触発され、海外の賞に挑戦するようになった。昨年は建築デザインで別のデザイン賞を受賞した。「常にアピールは必要。継続することに価値がある」。現在は、ドイツの賞にも応募している。
現場の仕事でも挑戦を続けてきた。子供が乳幼児だった頃、子供が触れる床を訴求し、当時〝営業マン泣かせ〟とも言われていた無垢材の採用にこぎ着けた。「インパクトを与えられるような商品をつくりたい」。45歳。(小澤美菜子)


























