物流不動産ビジネス ケーススタディ 化ける! 短期貸し・時間貸し 倉庫ドクター・コンサルの現場から 第8回 イーソーコ総合研究所 代表取締役 出村亜希子
住宅新報 2022年11月15日 号 3面

倉庫物件では、以前から使用期間が数カ月、数日といった短期貸しの問い合わせが入ることがありました。倉庫を求める理由は、大きな製作物のために天井高が必要なものから、各種撮影やイベントでインダストリアルな雰囲気や非日常的な空間を求めるものなど、様々です。
従来、こうした短期案件は敬遠されるものでした。賃貸倉庫のオーナーが望むのは安定収益が得られる長期のテナントです。数カ月先の2、3日だけ貸してほしいと言われても、空室期間の賃料補償があれば別ですが、前もって物件を押さえることは難しく、逆に利用者にとっては、準備の関係上、直前まで使えるかどうか分からない物件では決めようがないというジレンマがありました。短期貸しはついでで扱うにはマッチングしづらく、不動産仲介業者にとっても正規の手数料をもらうことが難しい敬遠案件です。
当社グループは数年前、あえてそこに切り込み、時間貸しできる倉庫物件のポータルサイトの運営を始めました。倉庫としてありのままの姿を残した空間から、リノベーションしてオフィスやコミュニケーションスペースに生まれ変わった空間まで、多様な空間をサイト上で紹介しています。物件と価格が明確になり、問い合わせが増え、運営も標準化されました。






















