ひと 管理業の原点探る 江戸・明治の文献を基に売買や管理の変遷をまとめた日管協総研統括理事 藤之原 正秋さん
住宅新報 2022年8月16日 号 2面
連載: ひと

賃貸住宅管理の団体である日本賃貸住宅管理協会(日管協)内の組織で相談業務や景況調査などを担う総合研究所の統括理事。このほど、21年度研究成果物として『地主と家主と差配人』を作成し、その執筆を担当した。
これは江戸時代から明治時代にかけて行われた不動産売買や管理の変遷を、参考文献を基に取りまとめたもの。日本が大きく変化したこの時代。「江戸、明治それぞれの時代を研究したものは多いが、通年での研究は少ないのではないか」。子孫のために書き残した地主としての心得や契約書などから当時の不動産売買や長屋の管理の状況、庶民の世話役としての差配人の重要性などが浮かび上がる。管理業の原点が見える。
今、国民の4割が賃貸住宅に暮らす。隣人トラブルや孤独死、子供の貧困など課題は多い。かつては、困っている人がいれば町内や消防団、地域の世話役が声を掛け、それがトラブルの防止につながっていた。






















