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プレミアム会員限定古民家宿の物語 日本全国リノベーション 1 新連載のごあいさつ 循環型社会に向けて活用の道へ

住宅新報 2022年5月10日 号 13面

連載: 古民家宿の物語 日本全国リノベーション

総合
瀬戸内海の我が古民家宿は、 モダンさをミックスさせた

瀬戸内海の我が古民家宿は、 モダンさをミックスさせた

 

収益性が必要か

 私がこれまで多くの古民家を取材してきて、分かったことは、修繕の必要性だ。日本列島は自然災害が多く、寒暖差や湿度が高い。そうなると木造の住宅は劣化しやすいため、維持するのに家を適宜メンテナンスしなければならない。それを怠ると、建て替えたほうが安いということになりかねない。古民家など、解体してしまうと現代に再現することは困難だ。文化的に価値があってもだ。

 そこで修繕費用の捻出のために、建物に収益性があると次の世代に引き渡すのにスムーズだ。探っていくと、宿として利活用する動きも広がっていることが分かった。

強い想いが求められる

 実際、私自身も瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、古民家をリノベーションして宿として運営をしている。地域課題として空き家対策をして、古民家を次の世代に引き渡したいという想いから始めたのだ。ただし自分でリノベーションを経験して、古民家再生は簡単ではないと痛感した。つまり、オーナーの想いなど、強いモチベーションがなければ成功しないだろう。手間が掛かる上に、改修費用も青天井だ。

 もちろん自身で予算を決めて、その範囲内でおさめることも可能。要は、費用と手間をてんびんにかけ、完成度をどこに定めるかによっても変わってくる。だからコンセプトが重要である。

すべてがオンリーワン

 たまたま、知り合いの古民家宿のオーナーさんにリノベーションについて質問すると、私とは全く異なる想いやリノベーションのプロセスがあり、大変興味深かった。そこで日本各地にある古民家宿は、どのような経過でリノベーションされたのかをひもとくことで、空き家対策で困っている読者の参考になるのではと思うようになった。

 扱う範囲は、高級の古民家宿から庶民的な古民家ゲストハウスまで、かなり幅が広い。宿のコンセプトや地域の歴史など、ローカルな関わりも重要なファクターだ。

 コロナが落ち着き、インバウンドの復活もそろそろ期待できそうだ。ちなみに、ここで取り上げるのは主に古民家だが、とは言っても何年以上古いのかなど、細かい規定はない。いわゆる古家も含む可能性がある。今後の連載、ご期待あれ。(本編は5月24日号からスタートします)

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