三菱地所が国や自治体、丸の内エリアに関係する企業などと連携して進めている情報提供の仕組みである「災害ダッシュボード」。この取り組みに関わってから約5年になる。慶應大学の神武先生の〝ロンドンダッシュボード〟という言葉からひらめいた。〝ロンドンダッシュボード〟は、リアルタイムな都市の情報をウェブページに表示するもの。ロンドンの平時に使うものだが、これを災害と組み合わせたらいいのではないかと考えた。
2年ほど前に外国人向けの災害情報の自動翻訳による提供も実験したが、翻訳精度が良くないと外国人から指摘された。災害で使われる基本用語をすべて単語登録しないと精度が上がらないことが分かり、断念した。技術の成長で解決するかもしれないが、それを待っている時間はない。実装を目指して、「置いてきた」課題。技術が進歩してから、改めて機能を導入すればいいという発想だ。
やってみないと分からないことがある。LINEを使った情報提供は、手軽にできそうだが、災害時の状況を考えれば、情報発信の責任の所在などの問題で断念した。トライ&エラーを繰り返し、昨年くらいから実装が見えてきた。「情報の一本足打法はない」と思っている。情報提供をしてもらうには、〝負傷者を搬送するから〟などの目的が必要だ。



























