歩道拡幅事業が進む県庁通り 歩いて楽しい空間に再構築 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第33回 岡山市
住宅新報 2022年1月4日 号 24面
連載: ニューノーマル最前線
岡山県の県庁所在地である岡山市は、宇喜多直家が岡山城と城下町の建設を進めたことに始まり、城下町として発展した。備前国内から多くの商人、職人を集めて城下町に住まわせ、このとき山陽道沿いに形成された商人町が、現在の表町商店街である。表町地区は、映画館の進出に伴う周辺地区の飲食店等の立地、天満屋百貨店の建設、天満屋バスステーションやアーケードの整備等により、時を重ね、岡山の商業中心地区に君臨した。
昭和40年代に入ると、山陽新幹線の新大阪―岡山間の開通により、駅前地区(岡山駅前)では、県外百貨店第1号の高島屋、西日本有数の規模を誇る地下街「岡山一番街」、その他複数の大規模商業施設が立て続けにオープンし、表町地区と肩を並べる商業地区に成長した。表町地区が絶対的な力を誇示していた岡山市の商業地区の勢力図は、新幹線開通による駅前地区の一連の出店ラッシュにより、表町地区・駅前地区の二極化時代を迎えることとなる。
その後、郊外住宅地開発による郊外部の人口増、自動車の普及により郊外路線商業地域への大規模店舗の進出が加速し、コンビニエンスストアの登場等も相まって、既存の中小店舗の衰退、後継者不足が引き起こす空き店舗の増加が見られ、アーケード商店街を核とする表町地区は集客力を失うこととなる。























