ESG投資 (3)番外編 屋上緑化 土壌改良など技術革新で普及 効果を数値化する試みも
住宅新報 2021年12月21日 号 3面

今年9月開業の「本町サンケイビル」の屋上
もともと屋上緑化は下水処理場の屋上などいわゆる迷惑施設の上を芝生や植物で整備し、そこに運動施設を配置して地域住民の憩いのスポットとして利用してもらうことからスタートしたもので、そこからデパートの屋上に緑があるとシャワー効果で集客力が上がるなど導入が進んだ。植物の蒸散作用は暑さを緩和する。森林地帯が涼しく感じるのはその蒸散効果によるものだ。夏場のヒートアイランド現象の要因は緑地が減ったことと、人工地表であるコンクリートが増えたことが原因なので、緑地を増やすか人工地表を減らすかが解決策。だが、人工地表を減らすことはできず、緑地を増やす土地もない。そうした中で技術進歩も手伝い屋上緑化が浸透してきた。
国土交通省によると、直近19年中の屋上緑化面積は、コロナ禍で人との距離を2メートル置くソーシャルディスタンスで約5万6936人分に相当する約19.7ヘクタールが施工されたという。ホテルなどの宿泊施設を含む「その他サービス・娯楽施設」での施工面積と「工場・倉庫・車庫」の施工割合が過去最高だった。商業施設で見られる様々な植栽を組み合わせての緑化も植栽タイプ別の施工面積で過去最高となった。同年中に壁面緑化も約7.5ヘクタール施工されている。
オフィスビルでも導入が進む。技術革新が屋上緑化の普及を後押ししている。最大のテーマであった土壌の軽量化が進んだことが大きい。






















