目指せ、2拠点生活! 広島・音戸の瀬戸で古民家再生 28 新型コロナで宿の開業が翻弄される(7) 漆喰クリームにも挑戦した
住宅新報 2021年9月14日 号 11面

石膏ボードにタナクリームを力強く塗る地元の参加者
DIY向けの漆喰
土壁塗りに続き、呉高専の学生さんや農家の方々と「漆喰クリーム」を塗るワークショップを開催した。漆喰クリームとは素人のDIY向けに開発されたもので、今回、タナクリームという商品を使用した。一般的に漆喰を塗るのは難しいといった背景から、土佐漆喰のメーカーが開発したものだ。
商品の特徴は、クロスの上にそのまま塗ることが可能なこと。一方、新たに増設した壁の材料には石膏ボードが最適だ。この商品を勧めてくれた土壁の先生にボードの厚さを指定してもらい、大工さんに事前にお願いしておいた。
好みに色付けも
事前準備として、タナクリームの20キロを4つ購入。更に色付けを加えるため、ベネトロッサという赤い顔料も加えた。タナクリームと顔料を混ぜ合わせると、風合いのあるパステルのピンクになる。塗ることで、屋内空間に温かみと清潔感が生まれそうだ。
ちなみに混ぜ合わせるために、ハンディタイプの攪拌(かくはん)機を購入した。大型のドリルと、その先端にプロペラのようなものを別途購入して組み合わせる。混ぜ合わせの作業は、顔料をカップに水で溶き、その液体をバケツサイズのタナクリームに落とす。次に攪拌機で一気に混ぜ合わせるのだ。
味わいある壁に変貌
まずは壁と床を養生して、その後、石膏ボードのつなぎ目にテープを張り、凹凸がないようにする。そして下地剤を塗り、乾燥するまでしばらく待つ。
いよいよ増設した石膏ボードやくたびれたクロス貼りの壁にタナクリームを塗っていく。塗る道具は、ゴムヘラかプラスチックのヘラが最適だ。タナクリームは刷毛だと重いし、金属コテを使うには軟らか過ぎて、かえって壁を痛めてしまう。ヘラでドロッとしたクリームを広げていくイメージで作業するのだ。参加者ごとに味が出てくるのが、タナクリームの面白いところだろう。あえて細かい指示は出さずに、自由に塗ってもらった。すると豪快に塗った箇所、几帳面でシンプルに塗った箇所など、各自のやり方がまちまちでバラエティー豊かな仕上がりになった。
前回の土壁塗りに比べるとかなり楽である。なるほど、これならDIYで普及するのが理解できた。






















