日本初 オーガニックテーマパーク 災害危険区域の利活用 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第16回 岩手県陸前高田市
住宅新報 2021年8月31日 号 14面
連載: ニューノーマル最前線
陸前高田市は県南東端の沿岸部に位置している。東日本大震災では震度6弱を記録し、津波浸水高(最大)は17.6メートル、津波浸水面積は13平方キロに及び壊滅的な被害が生じた。死者・行方不明者は県内最大の1757人(14年6月30日時点)、津波浸水域内に居住していた人口に対する犠牲者率は10.64%で、この率は岩手・宮城・福島3県で海岸線を持つ37市町村中で最大だった。
震災後は、市中心部において10メートル前後のかさ上げ工事および宅地造成が行われ、同時に高台への移転促進のため市による津波浸水区域の住宅地の買い取りが始まった。その土地は約132ヘクタールに及び、ほぼ全域が災害危険区域に指定されている。当該区域においては原則として住宅の建築が禁止されているため、利用用途は水産加工業用地、資材置き場、緑地および公園などに限られ、未利用地も多く残っている。
こうした中、19年9月に「奇跡の一本松」で有名な高田松原海岸に、高田松原津波復興祈念公園およびその関連施設(東日本大震災津波伝承館、道の駅)が整備され、更に、震災から10年後となる21年4月に、この公園の近くの災害危険区域内に日本初のオーガニックテーマパーク(農業テーマパーク)である「ワタミオーガニックランド」がオープンした。























