公共的施設を核にまちづくりを進める地方部 新たな人流形成に挑む 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第14回 山形県西置賜地方
住宅新報 2021年8月17日 号 12面
連載: ニューノーマル最前線
駅と市役所が一体化
山形県南西部、西置賜地方に位置する人口約2万6000人の長井市。市域東部を最上川が北流し、その西岸に市街地が形成され、市内には第三セクターの山形鉄道フラワー長井線が走り、市中心部には長井駅がある。その長井駅直結の新たな建築物が今年5月にオープンした。「一見よくある駅ビル?」と見まごうその建築物は、新市庁舎と長井駅駅舎が一体となった建築物。市内数カ所に分散していた役所機能を集約し、更に駅舎と一体化して開庁した。
駅出入口と役所が接続する例はあるだろうが、駅舎と市庁舎の一体化は全国初となるようである。役所や鉄道駅は人流に影響を及ぼす施設である。民間の大きな法人事業体が少ない地方中小都市では、特に役所等の行政機関は自治体内の一つの大きな事業体としてその存在は大きく、日々勤務する多くの職員等が集まり、地元住民も行政手続き等で役所を訪れる機会は多い。























